きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

九重親方死去

ようこそいらっしゃいませ。 大相撲の元横綱千代の富士の九重親方が7月31日に東京都内の病院で亡くなられました。現役時代は31回の優勝。他の力士と比べれば小柄ながらも対戦相手を次々となぎ倒し、1980年代後半からウルフの異名で一時代を築き上げた偉大なる大横綱でした。1988年には53連勝。翌年に...

快速牝馬の青写真

ようこそいらっしゃいませ。 先週日曜新潟競馬場ではアイビスサマーダッシュが行われました。アイビスサマーダッシュは2001年に創設。新装となった新潟競馬場の目玉として作られたJRA史上初の直線コースでの重賞レースで、今年で16回目の歴史を数えるレースです。過去カルストンライトオとカノヤザクラの2...

ヒロインの世代交代

ようこそいらっしゃいませ。 世界はすっかり夏競馬モードです。フランスのドーヴィルは有名ですが、アメリカでも東海岸はサラトガ、西海岸はデルマーとそれぞれリゾート地を舞台に、週5日からところによっては週6日、競馬浸りの日々が続きます。もちろん毎週のようにG1レースが用意されるのですが、時期的に有望...

ラニのライバルたち

ようこそいらっしゃいませ。 昨日に続いてアメリカ競馬の話題です。先週末モンマスパーク競馬場では、三冠レース最終関門ベルモントSを出走回避したケンタッキーダービー馬ナイクィストと1番人気で11着に惨敗したプリークネスS馬エグザジェレーターが復活を賭けて直接対決に挑むハスケル招待Sが行われました。...

熱気舞う真夏の中距離戦

ようこそいらっしゃいませ。 梅雨も明け、真夏のギラギラした太陽が照りつけ、夏競馬も中盤戦に突入しました。今週は、小倉競馬場でサマー2000シリーズ第3戦となる小倉記念が予定されています。ハンデキャップ戦ということもあり、過去10年間の連対馬20頭中、約4割が単勝6番人気以下の馬が占めています。...

ダリアの舞台から飛び出してゆけ

ようこそいらっしゃいませ。 土曜新潟競馬場では2歳オープン競走のダリア賞(芝1400m)が行われます。創設当時は1200mで行われていましたが、2002年から1400mに距離が変更。1995年に創設されたレースで今年で22回目になります。ダイア賞出身馬で思い出すのがマイネルレコルトです。マイネ...

藤田菜七子騎手、海外デビュー

ようこそいらっしゃいませ。 今年3月に16年ぶりのJRA女性騎手としてデビューを果たした藤田菜七子騎手の海外デビューが決まりました。今月19日にイギリス国のサンダウン競馬場で行われる「ファティマ・ビント・ムバラク妃殿下レディースワールドチャンピオンシップ」第13戦に、JRA代表としての参加決定...

何度も何度も叩かれて

ようこそいらっしゃいませ。 日曜新潟競馬場では3歳ダート重賞のレパードステークスが行われました。1番人気はケイティブレイブで単勝2.5倍、2番人気がグレンツェントで単勝2.7倍、3番人気がネクストムーブで単勝6.6倍、ピットボスが8.2倍、マイネルバサラが10.3倍、レガーロが25.4倍と以下...

父ディープインパクトの障害馬

ようこそいらっしゃいませ。 先週土曜新潟競馬場では障害オープン競走が行われました。逃げるブライトボーイを後ろから見るようにしていたタイセイドリームが、最終コーナー手前から並びかけ、外から追いかけてくるトーセンハナミズキをクビ差退け優勝。1番人気に見事応えました。タイセイドリームは父ディープイン...

悲劇を超えて

ようこそいらっしゃいませ。 先週にもちょっとお伝えしましたが、欧米ではこの時期、リゾート地を舞台とした夏競馬が華やかに開催されます。先週末のフランス・ドーヴィルは真夏の風物詩として親しまれているスプリントG1モーリスドゲスト賞が行われています。宿願のパート1国昇格、売り上げも好調な伸びを見せ続...

死してなお健在

ようこそいらっしゃいませ。 南半球のオーストラリアは7月一杯でシーズンが閉幕、8月から新年度となり馬たちも1歳年を取ります(同じ南半球でも南米は1ヶ月早く7月には新シーズンに突入しています)。いずれにせよシーズンの変わり目となると、この1年の各種リーディングが気になります。種牡馬リーディングサ...

歴史ある真夏のマイル重賞

ようこそいらっしゃいませ。 サマーシリーズも中盤戦に差し掛かり、ポイントを有する馬たちによる優勝争いが過熱してきます。 今週は新潟競馬場でサマーマイルシリーズ第2戦の「関屋記念(GIII)」が予定されています。関屋記念は新潟記念に次いで歴史が古いレースで、1966年に芝2000mの舞台で創設...

武邦彦氏死去

ようこそいらっしゃいませ。 元JRA騎手、調教師の武邦彦さんが滋賀県県の済生会滋賀県病院で病気のため亡くなられました。武邦彦さんは皆さんご存知のとおり武豊騎手、武幸四郎騎手の父でもあります。 京都府出身で1957年に騎手デビュー。1984年に現役を引退するまで第一線で活躍し、ターフの魔術師の...

秋へとつなげる情熱を

ようこそいらっしゃいませ。 日曜は札幌競馬場でダート重賞のエルムステークス、新潟競馬場ではマイル重賞の関屋記念が行われます。 エルムステークスは1996年に創設されたレースで、第1回目はシーサイドステークスとして函館競馬場で行われました。翌年にエルムステークスに名称を変更。舞台を札幌競馬...

豪州スプリントスペシャリスト×サンデーサイレンス

ようこそいらっしゃいませ。 日曜新潟競馬場で行われたサマーマイルシリーズ第2戦の関屋記念は、3番人気のヤングマンパワーが7番人気のダノンリバティとの叩き合いの末、クビ差前に出て勝利を収めました。2着はダノンリバティ、3着に1番人気のマジックタイム、4着が14番人気のダンスアミーガで、5着が2番...

目覚めたダートの血

ようこそいらっしゃいませ。 先週日曜札幌競馬場ではダート重賞のエルムステークスが行われました。勝ったのは7番人気の伏兵リッカルドでした。レースは1番人気のモンドクラッセが逃げてペースを作り4番人気のクリノスターオーが2番手追走。勝ち馬リッカルドが先頭から6番手でレースを進めて、4コーナーで徐々...

欧州戦線は3歳馬が優勢

ようこそいらっしゃいませ。 ヨーロッパの夏は、日毎に成長する生きの良い3歳馬と歴戦の古馬が直接対決する世代間頂上戦が各カテゴリーで繰り広げられます。マイル路線は既にイギリスの最高峰レース・サセックスS、フランスの頂上決戦・ジャックルマロワ賞が終了し、大まかながら勢力図が見えてきました。シーズン...

古馬勢の大逆襲

ようこそいらっしゃいまえせ。 今季のヨーロッパは3歳馬の勢いが圧倒的だとお話ししたばかりなのですが、昨夜ヨーク競馬場で行われた夏の大一番G1インターナショナルSは、挑戦した2頭の3歳馬ホークビルは8着、ウイングスオブデザィアは9着とまったく見せ場なく敗れ、大本命ポストポンドが堂々の貫禄勝ち、2...

強豪集う炎暑の札幌記念!

ようこそいらっしゃいませ。 今週は札幌競馬場にて夏季競馬唯一のGII レース札幌記念が予定されています。秋競馬のビッグレースを見据えて、このレースを始動戦に選ぶ実力馬も多くいます。また、サマー2000シリーズの第4戦でもあり、10ポイントで同率1位に並ぶアルバートドック・クランモンタナ・マイネ...

日本から海外へ、海外から日本へ

ようこそいらっしゃいませ。 今年のダービー馬マカヒキが19日にフランス遠征へ向けて栗東を出発しました。9月11日シャンティイ競馬場で行われるニエル賞(芝2400m)から凱旋門賞へとつなげるローテーションが組まれています。ニエル賞といえば2013年にキズナが出走し、日本調教馬として初優勝。凱旋門...

挑戦と高まる緊張感と

ようこそいらっしゃいませ。 夏の札幌競馬場・札幌記念に俄然注目が集まっています。ときにゴールドシップvsハープスター。ときにアドマイヤムーン、テイエムオーシャン、ファインモーション、セイウンスカイ、エアグルーヴなどの名馬が秋へ向けて出走。王者の王道への蹄音に、真夏の札幌が揺れてきました。今年の...

マイル絶対王者の第2幕

ようこそいらっしゃいませ。 日曜札幌競馬場では札幌記念が行われました。今年の札幌記念にはマイル絶対王者のモーリスが参戦。芝1600mの舞台で国内、世界と頂点を極めた王者が、新たなる階級・芝2000mへとモチベーションを高め、王者として挑む芝2000mの舞台に注目を集めたレースとなりました。その...

WIN5、史上最高4億円超え

ようこそいらっしゃいませ。 先週日曜WIN5の払い戻しが史上初めて4億円を超える払戻金となりました。この日の対象レースは小倉11Rの北九州記念、新潟11RのNST賞、札幌11Rの札幌記念、小倉12Rの3歳上500万円条件、新潟12Rの3歳上500万円条件の5レース。1レース目の北九州記念で8番...

始まったアメリカンドリームへの道

ようこそいらっしゃいませ。 もう2カ月足らずで競馬超大国USA最大の祭典=ブリーダーズカップを迎えます。この時期になると前哨戦もいよいよ本格化、先週はドバイワールドCの覇者でダート分野レーティング世界一のカリフォルニアクロームと男勝りの牝馬No. 1ビホルダーがいきなり激突するG1パシフィック...

10戦10勝の女王現る!

ようこそいらっしゃいませ。 昨年の三冠馬にしてブリーダーズカップクラシック制覇という史上唯一のスーパーヒーロー・アメリカンファラオがあっさり引退して、一昨年の二冠馬カルフォルニアクロームがドバイワールドカップを手土産にヒーローの座に復権しようとしているというのが、現在のダート競馬帝国アメリカの...

秋の短距離王への道

ようこそいらっしゃいませ。 今週は札幌競馬場でサマースプリントシリーズ第5戦のキーンランドカップが芝1200mで行われます。本レースはサマースプリントシリーズの対象レースとなっている他、秋の短距離王を決めるスプリンターズステークスの前哨戦にも位置づけられています。そのため、短距離路線を主戦とす...

秋の蹄音ぞくぞくと

ようこそいらっしゃいませ。 先週はマイル王モーリスの札幌記念参戦に話題が集まった週末でした。レースでは2着に敗れたモーリスですが、次走はマイル路線ではなく天皇賞(秋)へ直行、香港マイルまたは香港カップでのラストランが描かれました。その天皇賞(秋)には欧州遠征で世界に名を馳せたエイシンヒカリも出...

3歳馬×古馬スプリント対決

ようこそいらっしゃいませ。 日曜は札幌競馬場でキーンランドカップ、新潟競馬場では新潟2歳ステークスが行われます。 キーンランドカップは「サマースプリントシリーズ」第5戦で優勝馬にはスプリンターズステークスへの優先出走権が与えられます。サマースプリントシリーズはこれまで函館スプリントステークス...

力放つヘイローのクロス

ようこそいらっしゃいませ。 日曜新潟競馬場では新潟2歳ステークスが行われました。1番人気がモーヴサファイアで単勝5.2倍、2番人気がイブキで5.7倍、3番人気がヴゼットジョリーで6.5倍、4番人気がキャスパリーグで7.9倍、5番人気がサンライズソアで9.3倍、6番人気がオーバースペックで9.6...

鳴り響く3歳世代の蹄音

ようこそいらっしゃいませ。 先週日曜札幌競馬場で行われた「サマースプリントシリーズ」第5戦のキーンランドカップは、3歳牝馬ブランボヌールの勝利となりました。レースはシュウジが逃げて アクティブミノルが2番手。勝ったブランボヌールは道中中団馬群を追走し、直線でシュウジが後続を突き放して逃げ切り態...

新星は超良血馬!

ようこそいらっしゃいませ。 ちょっと記憶にない快進撃でフランケルフィーヴァーに沸くヨーロッパ競馬界ですが、また1頭新星が躍り出ました。先週のアイルランド・カラー競馬場で行われたG3フレイムオブタラSで勝利を収めたシーオブグレイスの父ボーントゥシーがその馬です。馬名からイメージできるように余りに...


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