きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

トレヴは三度常識を超える

ようこそいらっしゃいませ。 日本馬の姿がないのは残念ですが、凱旋門賞の出走馬が決まりました。18頭ですか。揃いましたね。栄えある大一番の舞台とあって、毎年それなりの頭数が出てきて少頭数になることは余りないレースですが、打倒トレヴにこれだけの馬が名乗りを上げたのには、ちょっとビックリです。ゴール...

電撃の6ハロン

ようこそいらっしゃいませ。 いよいよ待ちに待った秋のG1シリーズが開幕します。 開幕戦は中山の芝1200mで行われ、快速自慢の馬たちが集うスプリンターズステークスです。昨年は中山競馬場の改修工事により新潟競馬場で約12年ぶりとなるG1レースが施行されたのも記憶に新しいところですね。春に行わ...

ロンシャン最後の舞台

ようこそいらっしゃいませ。 今週は土曜に阪神競馬場でチャンピオンズカップ前哨戦のシリウスステークス、日曜に中山競馬場で秋のスプリント王決定戦スプリンターズステークス、同じ日の深夜にはフランス・ロンシャン競馬場で凱旋門賞が行われます。 今年の凱旋門賞には日本馬からの参戦はならずでした。5月...

短距離王決定戦

ようこそいらっしゃいませ。 4回中山最終日は秋のG1シリーズをスプリンターズステークスです。枠順決定後に出走メンバー最年長だったマジンプロスパーが右肩跛行のため出走取消。そのまま引退となってしまったのは残念でしたが、それでも15頭の快速自慢馬が揃いました。JRAより発表された前日オッズでは、1...

才能を確固たるものにした女王

ようこそいらっしゃいませ。 現地時間4日フランスのロンシャン競馬場で第94回凱旋門賞が行われました。勝ったのは3歳馬のゴールデンホーンでした。ゴールデンホーンは今年イギリスダービーを制したイギリス馬でエクリプスステークスまで5連勝、国際レースでは2着に敗れて土がついたものの、前走アイリッシュチ...

エンパイアメーカー、米国帰還

ようこそいらっしゃいませ。 北海道・静内種馬場で繋養している種牡馬エンパイアメーカーが、アメリカのゲインズウェイファームに移籍することになったようです。エンパイアメーカーは3歳時にフロリダダービーで2着馬に9馬身3/4差をつけて圧勝。ウッドメモリアルステークスでG1・2勝目をあげ、ケンタッキー...

トレヴ三連覇ならず

ようこそいらっしゃいませ。 今年の凱旋門賞は、デットーリ騎乗の3歳牡馬ゴールデンホーンが道中2番手追走から抜け出して王者に輝き、トレヴ大団円の夢を砕いて幕を下ろしました。2着にはフリントシャー、3着はニューベイが入り、史上初の凱旋門賞三連覇を目指したトレヴは中団ポジションから追い上げたものの届...

永久不滅?オブライエン軍団

ようこそいらっしゃいませ。 凱旋門賞が終わるとヨーロッパはいっぺんに秋色に包まれ、もう平地シーズンも大詰めです。アイルランドなんかは障害シーズンに突入しています。先だって日本にいる種牡馬コンデュイットが障害用サイヤーとしてアイルランドに再輸出されるという話題が伝えられました。あちらでは平地以上...

秋季G1シリーズへの第一歩

ようこそいらっしゃいませ。 今週から東京・京都に開催が移ります。 東京では秋のG1シリーズへ向けて毎日王冠が行われます。3歳以上の中・長距離のスペシャリストたちが集結し、激しい戦いが繰り広げられます。その先に待つのは伝統の一戦「天皇賞(秋)」。秋競馬から始動する実績馬や夏の上り馬との対決も見...

同日行われた2つの伝説レース

ようこそいらっしゃいませ。 今週から中央競馬の舞台は東京競馬場と京都競馬場へ移ります。今週は土・日・月曜と3日開催です。日曜は東京競馬場で毎日王冠、月曜祝日は京都競馬場で京都大賞典と2つのG2レースが行われます。 毎日王冠に京都大賞典というと、もう古くなった想い出でですが1998年の10...

オーナーブリーダー重賞馬

ようこそいらっしゃいませ。 土曜東京競馬場では2歳重賞のサウジアラビアロイヤルカップが行われました。前身は1984年から行われてきた「いちょうステークス」で、2歳の距離体系の見直しと充実化を目的に昨年は新設重賞として行われました。いちょうステークスはもともと10月の東京開催でオープン特別として...

秋に深まる芦毛の逃走物語

ようこそいらっしゃいませ。 日曜東京競馬場では毎日王冠が行われました。勝ったのは4歳牡馬のエイシンヒカリでした。 レースはスタートからエイシンヒカリが先手を奪ってそのまま逃走。2番手にはグランデッツァ、ヴァンセンヌがつけてイスラボニータは4番手といった展開で進みます。1000mの通過は59秒...

天皇賞(秋)へ西から強靭な風

ようこそいらっしゃいませ。 12日、京都競馬場では京都大賞典が行われました。1番人気は宝塚記念馬ラブリーデイで3.1倍、2番人気は昨年菊花賞2着のサウンズオブアースが3.9倍でつけ、3番人気は昨年エリザベス女王杯を勝ったラキシスが4.0倍で、以下ワンアンドオンリーが6.1倍、カレンミロティック...

南十字星の下で

ようこそいらっしゃいませ。 今週はヨーロッパがシーズン終幕の大一番ブリティッシュ・チャンピオンズ・デー、南十字星が輝くオーストラリアでは新シーズン開幕の大一番メルボルンC3200mの前哨戦コーフィールドC2400mが行われます。昨年アドマイヤラクティが快勝し、2006年には角居厩舎のデルタブル...

ちょっと寂しい閉幕戦

ようこそいらっしゃいませ。 今春のドバイシーマクラシックを勝っているアガ・ハーン殿下の愛馬ドルニヤが引退することになりました。ジャパンCに登録があり、スミヨン騎手とともに東京で勇姿が見られると思っていた矢先のリタイアは残念でなりません。そんなこともあって今年最後の大一番チャンピオンSはちょっと...

淀のターフに舞う若き乙女たち

ようこそいらっしゃいませ。 いよいよ今週から競馬ファンにとっては至極のGⅠシリーズが開幕します。秋のGⅠシリーズ2戦目は、牝馬クラシック最終戦となる秋華賞です。1996年に創設された3歳牝馬限定のGⅠで、今年で20回目の節目を迎え、京都の芝2000mで最後の一冠が争われます。従来は、桜花賞・...

機会を狙う波乱の立役者

ようこそいらっしゃいませ。 今週から3回新潟が開幕、東京競馬場では土曜に府中牝馬ステークス、日曜に東京ハイジャンプ、京都競馬場では3歳牝馬クラシック最終章の秋華賞が日曜に行われます。また土曜オーストラリアのコーフィールド競馬場ではG1コーフィールドカップ(芝2400m)が行われ、日本からはフェ...

二冠達成か新女王誕生か

ようこそいらっしゃいませ。 日曜は京都競馬場で3歳牝馬クラシック最後の一冠をめぐって競われる秋華賞が行われます。今年2月にルージュバックが強豪牡馬を蹴散らし完勝。51年ぶりに牝馬としてきさらぎ賞を勝利を飾ったときには、その強さに末恐ろしさに感じさせられました。秋には凱旋門賞のプランも浮上。ルー...

ミッキークイーン二冠達成

ようこそいらっしゃいませ。 3歳牝馬クラシック最終章、秋華賞が終わりました。オークス馬ミッキークイーンが二冠達成。2着に5番人気のクイーンズリングが入り、3着は8番人気のマキシマムドパリ、桜花賞馬レッツゴードンキは17着、ローズステークスを勝ったタッチングスピーチは6着の結果でした。 今...

切った舵を留めることなかれ

ようこそいらっしゃいませ。 19日、JRAより2016年度の開催日割および重賞競走が発表されました。 来年の中央競馬は1月5日からスタート。東西両金杯から始まり、暮れの有馬記念までの日程です。各場の開催日数は札幌が2回開催12日、函館が2回開催12日、福島が3開催20日、新潟が3開催26日、...

チャンピオンズデーの苦悩

ようこそいらっしゃいませ。 先週末行われたヨーロッパ競馬のフィナーレを飾るチャンピオンズデー、スプリント、マイル、中距離、牝馬の長距離の各カテゴリーで年間チャンピオンを決めるシリーズ最終戦として企画され、カタールなどのスポンサードによる高額賞金も含めて頂上決戦にふさわしい威勢を誇っていました。...

チャンピオンズデーの復権

ようこそいらっしゃいませ。 競馬のさらなる興隆の救世主として大きな期待を背負って創設され、歴史的名馬フランケルとの幸福な出会いによって最高の盛り上がりを実現しながら、その後は一流馬が出走を躊躇するような道悪が常態というアスコット特有のハードルに妨げられる一方で、多様な他スポーツや他ならぬ競馬の...

菊を制するは3歳最強馬

ようこそいらっしゃいませ。 先週の牝馬クラシック最終戦に続き、今週は京都の芝3000mで菊花賞が行われます。 昨年は日本ダービーと同週にデビューしたトーホウジャッカルが最速で菊花賞を制し、世代最強の称号を手に入れました。春のG1戦線を戦い抜いてきた実績馬と夏に力を付けた上がり馬との激突が予想...

古豪vs新鋭

ようこそいらっしゃいませ。 菊花賞の前々日オッズが発表されました。1番人気は単勝2.4倍でリアファルになりました。2番人気はサトノラーゼンで7.0倍。3番人気はスティーグリッツで7.5倍。春にドゥラメンテとともに覇権争いの中心にいたリアルスティールは8.2倍と4番人気におちました。まだ菊花賞本...

混戦模様、淀の長編物語

ようこそいらっしゃいませ。 さあ日曜は3歳牡馬クラシック最後の一冠、菊花賞です。前日オッズでは神戸新聞杯の勝ち馬リアファルが3.8倍で1番人気に支持され、皐月賞2着、ダービー4着のリアルスティールが4.4倍で2番人気、ダービー2着のサトノラーゼンが6.1倍で3番人気、現在古馬相手に2連勝中で夏...

改めて感じた長編物語の面白さ

ようこそいらっしゃいませ。 日曜京都競馬場では菊花賞が行われました。3歳牡馬クラシック最終章、ラスト一冠を手にしたのはキタサンブラックでした。最後の直線では先頭に踊りでたミュゼエイリアンをリアファルが先に捉えて突き放しにかかるも、馬場内側からキタサンブラックが抜け出して先頭へ、さらに外からリア...

2歳王者復活

ようこそいらっしゃいませ。 先週土曜に行われたマイルチャンピオンシップ前哨戦富士ステークスは、3歳馬ダノンプラチナが4歳馬のサトノアラジンをクビ差交わして優勝しました。2着にはエプソムカップ2着からの参戦となったサトノアラジンが入り、3着はロゴタイプ、4着以下はシェルビー、フルーキーとつづいた...

三冠馬と凱旋門賞馬と女王

ようこそいらっしゃいませ。 今週はブリーダーズCデーが開幕しますが、久々に大きな盛り上がりを見せそうです。というのも、ご承知のように37年ぶりの三冠馬アメリカンファラオという大ヒーローに、牝馬路線で無敵街道を走る名ヒロイン・ビホルダーが挑戦状を叩きつけ、加えて凱旋門賞馬ゴールデンホルンなど欧州...

切磋琢磨の構造

ようそこいらっしゃいませ。 今年のBCはとにかく見どころがいっぱいです。三冠馬、凱旋門賞馬、新女王がこぞって姿を見せることは昨日お伝えしましたが、それ以外でも話題満載の番組が並んでいます。2歳牝馬のジュベナイルフィリーズには、ここまで3戦3勝うちG1を連勝中のソングバードに、あの歴史的ヒロイン...

伝統の盾をめぐり、いざ激突

ようこそいらっしゃいませ。 今週は土曜に東京で2歳牝馬重賞のアルテミスステークス、京都ではマイルチャンピオンシップ前哨戦のスワンステークスが行われ、日曜に古馬G1天皇賞(秋)が行われます。木曜日には天皇賞(秋)の枠順が発表されました。 今年重賞5勝、春には宝塚記念を制覇したラブリーデイは4枠...

歴史ある伝統の一戦!

ようこそいらっしゃいませ。 先週クラシック最後の一冠、菊花賞が行われ、幾多の困難をはねのけたキタサンブラックが悲願のG I 初優勝を飾った光景は記憶に新しいですね。 今週はいよいよJRAのG I 競走の中でも長い歴史と伝統を持つ天皇賞(秋)が行われます。本競走は3歳以上の中距離ナンバー1決...


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