きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

秋季G1シリーズへの第一歩

ようこそいらっしゃいませ。

今週から東京・京都に開催が移ります。
東京では秋のG1シリーズへ向けて毎日王冠が行われます。3歳以上の中・長距離のスペシャリストたちが集結し、激しい戦いが繰り広げられます。その先に待つのは伝統の一戦「天皇賞(秋)」。秋競馬から始動する実績馬や夏の上り馬との対決も見どころの一つとなります。毎年、有力馬が集い、白熱するレースが見られる毎日王冠ですが、今年は特別登録を行った13頭すべてが重賞ウイナーという例年にも増して豪華な顔合わせとなりました。

その中でも前年の天皇賞(秋)を制し、G1初勝利を飾ったスピルバーグに注目です。イギリスで6月に行われた国際G1プリンスオブウェールズステークスへ挑戦し、貴重な経験を積んで帰国しました。自身の勝鞍はすべて東京競馬場であげたもので、相性の良さは抜群。長い直線で自信の持ち味である瞬発力を活かした走りでデフェンディングチャンピオンの威厳を保てるか楽しみですね。

対するはクラシック馬イスラボニータや未完の大器エイシンヒカリ、マイルチャンピオンシップ優勝馬ダノンシャークらなど実力違わぬ有力馬たちが連覇を阻止せんと覇者スピルバーグの眼前へ立ちはだかります。他にもスピルバーグ同様、ステファノスやリアルインパクトなど海外G1へ遠征し、実力を磨いてきた馬もいますから有力視されている馬以外にも十分優勝を狙える馬たちが揃っています。

天皇賞(秋)の前哨戦として定着した毎日王冠ですが、秋のG1シリーズの行方を占う上で、見逃せない一戦ですね。

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