きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

永久不滅?オブライエン軍団

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凱旋門賞が終わるとヨーロッパはいっぺんに秋色に包まれ、もう平地シーズンも大詰めです。アイルランドなんかは障害シーズンに突入しています。先だって日本にいる種牡馬コンデュイットが障害用サイヤーとしてアイルランドに再輸出されるという話題が伝えられました。あちらでは平地以上に人気のある種目ですから、心機一転、新天地でスーパースターを目指してもらいたいものです。

今週はニューマーケットで2歳馬の牡牝G1、来週はアスコットに舞台を移してチャンピオンズデーが挙行され、これでだいたい今シーズンも閉幕ということになります。終わり良ければすべて良し、そんな思いも去来して熱戦もヒートアップします。2歳牡馬G1デューハーストSはオブライエン厩舎のエアフォースブルーという馬が人気ですね。フェニックスS、ナショナルSとG1を連勝中で2歳チャンピオンの最短距離に立っています。藤沢和雄厩舎の現役馬シェーンメーアの半弟の血統です。さらに1歳の半弟が今年のキーンランドセプテンバーセールでかなりの高額で社台ファームに落札されており、そういう意味でもこの本命馬の走りが気になります。

牝馬もオブライエン厩舎の独壇場です。先週のロンシャンG1のマルセルブサック賞をバリードイルで快勝していますが、ニューマーケットのフィリーズマイルはマインディングの出番です。ともに厩舎お馴染みのガリレオ産駒で、G2デビュータントSはバリーが勝ち、G1モイグレアスタッドSではマインが反撃、勝ったり負けたりの間柄です。毎年のことながらオブライエン厩舎の層の厚さは驚異的ですね。こういう素質豊かな良血牝馬が次々と繁殖に上がって、世界トップクラスの種を付けられるのですから、クールモア=オブライエン軍団の牙城は崩れようもありません。どこまで快進撃が続くのか、目が離せませんね。

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