きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

南十字星の下で

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今週はヨーロッパがシーズン終幕の大一番ブリティッシュ・チャンピオンズ・デー、南十字星が輝くオーストラリアでは新シーズン開幕の大一番メルボルンC3200mの前哨戦コーフィールドC2400mが行われます。昨年アドマイヤラクティが快勝し、2006年には角居厩舎のデルタブルースとポップロックがここを叩いて本番メルボルンCでアッと驚くワントゥーフィニッシュを決めています。メルボルンCは世界最高クラスの高額賞金レースとしても有名ですが、こちらの方もトライアルと言っても1着賞金1億5000万円余りと天皇賞を軽くオーバーする豪華版です。そもそも難解を極めるハンデ戦の上に、賞金たっぷりだからここに照準を合わせてくる馬もいれば、賞金が倍増されるメルボルンCへの叩き台と考える馬もいます。さらに世界中から強豪が集まりますから、力の比較も簡単ではありません。

今年は6カ国から日本のフェイムゲーム、ホッコーブレーヴを含めフルゲートの18頭が出走します。8月に4歳になったばかりでハンデも軽いモンゴリアンカーン、セットスクエア、ハウラキといった地元勢が人気を集めていますが、昨年のメルボルンCの覇者でドイツのプロテクトニシュト、イギリスでアスコットゴールドCを勝っているトリップトゥパリなど国際色豊かな実力派揃いです。フーショットザバーマンというニュージーランドの馬は日本で走っていたヤマニンバイタル産駒ですね。フェイムゲームは57キロを背負いますが、昨年アドマイヤラクティが58キロのトップハンデを跳ね返したことを思えば文句も言えません。ラグビーワールドCに続いて世界を驚かせることができるか、注目の一戦です。明日はヨーロッパ競馬フィナーレの今季最終決戦チャンピオンズ・デーを眺めてみたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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