きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話
鬼が笑う話
ようこそいらっしゃいませ。 世界の話題を独り占めにしたペガサスワールドCの勝者アロゲートの強さは破格でしたが、1着賞金が世界最高の700万ドル≒8億円というのも格別のインパクトがありました。日本で言えば、最高賞金のジャパンCと有馬記念を連勝しても6億円ですから、まだ全然足りません。この飛び抜け...
ペガサスモデルの飛翔
ようこそいらっしゃいませ。 新怪物アロゲートが天下布武を宣言し、昨年の北米チャンピオンに輝いた帝王カリフォルニアクロームが馬群に沈むという盟主交代期にはありがちな残酷劇を演じた先週のペガサスワールドCでしたが、ビジネス的に考えれば成功したと言って良いんじゃないでしょうか?まだ馬券売上やメディア...
たかが漫画、されど漫画
ようこそいらっしゃいませ。 本日、2017年2月3日は、“節”を“分”ける節分(立春の前日なので、年によっては、2日になったり3日になることもあるそうです)。最近は、恵方巻きに取って代わられた感もありますが、「やっぱり、ウチは豆まき!」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。験を担ぐ...
冠競走に刻まれた歴史
ようこそいらっしゃいませ。 今週は東京競馬場でマイル重賞の東京新聞杯、京都競馬場ではきさらぎ賞の2つの重賞レースが組まれています。東京競馬場で行われる東京新聞杯は、中日新聞東京本社発行の日刊紙、東京新聞による冠競走です。冠競走は企業名を冠したレースで、重賞レース以外も含め中央競馬では多くの冠レ...
エルフィンから桜へ向かう風
ようこそいらっしゃいませ。 土曜京都競馬場で行われた3歳牝馬オープンのエルフィンステークスは、3番人気のサロニカがスタートから逃げて先手を奪いそのまま逃げ切っての勝利となりました。エルフィンステークスは1983年から施行され、2月のこの時期ですから牝馬クラシック戦線へ向けての土台となるレースで...
マイル戦国時代の序章
ようこそいらっしゃいませ。 日曜東京競馬場ではマイル重賞の東京新聞杯が行われました。今年の東京新聞杯には、年明け京都金杯から始動したエアスピネルがマイル重賞連勝を狙い出走。単勝1.8倍と人気を集め、2番人気は昨年マイル重賞連勝の実績を持つヤングマンパワー、3番人気がブラックスピネルといったオッ...
南半球のG1カーニバル
ようこそいらっしゃいませ。 ドバイワールドC、ケンタッキーダービーなど海外ビッグレースを巡って、日本馬の動向も何かと慌ただしい昨今ですが、今週は4月上旬にオーストラリアで開催されるザチャンピオンシップスの登録馬が発表されています。南半球の向こうは日本とは季節が逆になりますから、春のメルボルンC...
歴史的女傑ウィンクス
ようこそいらっしゃいませ。 オーストラリアで開かれるG1目白押しの祭典ザチャンピオンシップスに日本馬が大挙して登録を済ませた話題を追っています。3月下旬から4月上旬の開催ですから、時期的にドバイや日本でも高松宮記念、大阪杯といったG1レースとモロ被りします。果たして最終的にどれだけの馬がゲート...
33期生卒業式
ようこそいらっしゃいませ。 2月7日、JRA競馬学校騎手課程33期生の卒業式。会場では、さまざまな顔に出逢うことができました。 「一人の勝者の陰には、たくさんの敗者がいます」と勝負の厳しさを説き、しかし、見習騎手の負担軽減を3年から5年に延長したことに加え、中央、地方の見習騎手各6名による...
スペシャルウィーク種牡馬引退
ようこそいらっしゃいませ。 先週スペシャルウィークの種牡馬引退が発表されました。スペシャルウィークは今年22歳。種牡馬引退を聞き、スペシャルウィークはもうそんな年齢になるのかと改めて月日の流れの深さを感じさせられました。 スペシャルウィークは1997年にデビュー。父サンデーサイレンス、母...
4歳馬vs5歳馬
ようこそいらっしゃいませ。 日曜東京競馬場では3歳重賞の共同通信杯、京都競馬場では古馬重賞の京都記念が行われます。 京都記念には昨年のダービー馬マカヒキが出走。凱旋門賞以来となる今年初戦のレースに注目が集まっています。相手もまた豪華で昨年香港ヴァーズでハイランドリールを破ったサトノクラウ...
覚醒した王者
ようこそいらっしゃいませ。 日曜京都競馬場で行われた京都記念は、3番人気のサトノクラウンが昨年につづき同レース連覇を達成しました。レースは、スタートで先手を奪ったヤマカツライデンが後続を大きく離して逃走。2番手ガリバルディ、3番手にサトノクラウンがつけ、単勝1.7倍の断然人気に支持されたマカヒ...
ケンタッキーダービーへの道【前】
ようこそいらっしゃいませ。 日曜の東京競馬場では「ジャパン・ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー」シリーズ最終戦が行われます。昨秋のカトレア賞と合わせてポイント上位の1頭に優先出走権がプレゼントされるドリームレースです。この日本調教馬に特別に設けられた1枠を目指して、オープン特別とは言えグレ...
ケンタッキーダービーへの道【後】
ようこそいらっしゃいませ。 日曜東京のOPヒヤシンスSには、日本馬のために用意されたたった一枚のケンタッキーダービー切符を目指して、グレードレースでもお目にかかれないような豪華絢爛な顔ぶれが揃いました。排外的な言動が目立つトランプ大統領とは真逆な開放的で自由平等なアメリカ本来の姿がそこにありま...
もうひとりの天才
ようこそいらっしゃいませ。 人は誰しも、心に「忘れ得ぬ馬」「忘れ得ぬ人」の面影を抱いています。 その輝きが華やかであればあるほど、その陰は濃くなります。 岡 潤一郎――。 彼もまた、一瞬の煌きとともに人生を駆け抜けたひとりの天才でした。 1968年12月7日、北海道様似郡様似町出身...
その先にケンタッキーダービー
ようこそいらっしゃいませ。 今週末は長距離重賞のダイヤモンドステークスに、牝馬重賞の京都牝馬ステークス、古馬中距離戦線を占う小倉大賞典、そして今年最初のG1フェブラリーステークスと豪華な重賞ウィークとなっています。日曜東京競馬場ではフェブラリーステークスが行われますが、同じ日の9Rでは3歳ダー...
ダート大激戦
ようこそいらっしゃいませ。 日曜は東京競馬場で中央競馬今年最初のG1フェブラリーステークスが行われます。昨年はモーニンが1分34秒0のレコードタイムで優勝。2着にノンコノユメと同世代2頭のワン・ツーで決まり、新時代の到来を実感させたレースでした。 しかしわずか数ヶ月で流れは逆転。5月のかしわ...
急逝の父に捧げる勝利
ようこそいらっしゃいませ。 日曜東京競馬場では中央競馬今年最初のG1フェブラリーステークスが行われました。 カフジテイクが単勝4.5倍で1番人気、ゴールドドリームが単勝5.0倍で2番人気、昨年の覇者モーニンが単勝5.4倍で3番人気、昨年2着のノンコノユメが単勝7.1倍で4番人気、ベストウォー...
ドバイへの架け橋
ようこそいらっしゃいませ。 早いもので、今週はもう中山名物のG2中山記念が行われます。知られているように中山競馬場は東京競馬場との切磋琢磨により繁栄を築き上げてきました。日本ダービー(東京優駿)が創設されたのが1932年、それに対抗するビッグレースとして中山大障害がスタートし、中山記念もその一...
第二のケンタッキーダービーロード
ようこそいらっしゃいませ。 たびたびご紹介しているケンタッキーダービー優先出走権というビッグプレゼントのかかった「ジャパン・ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー」ですが、最終戦であるOPヒヤシンスSが同コース同距離のG1フェブラリーSと同日の先週日曜に行われました。圧倒的1番人気のエピカリス...
夢の続き。
ようこそいらっしゃいませ。 本日2月24日は、日本で初めて鉄道のストライキ(明治31年)が実施された日であり、ラジオ東京(現在のTBS)で「月光仮面」のテレビ放送が始まった日(昭和33年)。そして――昨年の交流GI「JBCスプリント」を制した(株)ダノックス様所有のダノンレジェンド号。同じく交...
最後の兄弟対決
ようこそいらっしゃいませ。 今週より2回中山、1回阪神が開幕し、春競馬の到来とともにG1戦線へ向けて競馬が盛り上がっていく季節となりました。中山競馬場では、正門をくぐった先にある河津桜が来場者をお出迎え。見ごろを迎えた華麗な桜花が中山開催を彩ります。 と同時に別れの季節花でもある桜は、引...
中距離頂点への道標
ようこそいらっしゃいませ。 日曜中山競馬場では中山記念が行われます。今年で91回目の歴史を数える伝統レースです。創設時は芝3200mで施行されましたが、1957年のレースから芝1800mに変更され現在に至ります。昨年はドゥラメンテが中山記念で復帰。多くのファンが沸き返ったことが記憶に新しいです...
遅れてきた新鋭
ようこそいらっしゃいませ。 日曜中山競馬場では中山記念が行われました。1番人気アンビシャス、2番人気リアルスティール、3番人気ネオリアリズム、4番人気ヴィブロス、5番人気ツクバアズマオーと上位人気を形成してのレースとなりました。 勝ったのは3番人気のネオリアリズムでした。スタートからロゴ...