きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2017.2.26

中距離頂点への道標

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日曜中山競馬場では中山記念が行われます。今年で91回目の歴史を数える伝統レースです。創設時は芝3200mで施行されましたが、1957年のレースから芝1800mに変更され現在に至ります。昨年はドゥラメンテが中山記念で復帰。多くのファンが沸き返ったことが記憶に新しいです。

かつて春の古馬戦線は、京都競馬場で行われる天皇賞(春)を目標にその先の宝塚記念までにつながる流れが主流でした。そのため、有力古馬の多くは長距離戦を見据えて日経賞、あるいは阪神大賞典、大阪杯をステップレースとしていました。そんななかで行われてきた中山記念は、春に行われる中距離重賞として安田記念、あるいは宝塚記念へ向けてのレースでした。ただ安田記念も宝塚記念も、中山記念開催から期間に開きがありますから、サイレンススズカ、あるいはローエングリン、カンパニーら歴代の優勝馬のようにもうひとつ、ふたつレースを使ってG1戦への出走となっていました。

その中山記念の立ち位置は近年大きく変化しました。進化を遂げる原動力となったのは2011年のヴィクトワールピサでした。中山記念からドバイへと向かってドバイワールドカップ制覇。その後、ジャスタウェイにリアルスティール、ドゥラメンテらがこの中山記念からドバイへと向かっていき、中山記念は中距離戦の重要なポジションを獲得するに至ります。

今年から大阪杯が春の中距離G1として格上げされました。ドバイだけでなく、国内も含めた中距離戦線の今後を占うレースとして、中山記念はさらに存在感を増しました。中距離頂点への道標として、今年も昨年同様に密度の濃いレースが繰り広げられそうです。