きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

急逝の父に捧げる勝利

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日曜東京競馬場では中央競馬今年最初のG1フェブラリーステークスが行われました。
カフジテイクが単勝4.5倍で1番人気、ゴールドドリームが単勝5.0倍で2番人気、昨年の覇者モーニンが単勝5.4倍で3番人気、昨年2着のノンコノユメが単勝7.1倍で4番人気、ベストウォーリアが単勝7.6倍で5番人気、コパノリッキーが単勝9.0倍で6番人気、昨年のチャンピオンズカップ馬サウンドトゥルーが単勝13.6倍で7番人気と、上位馬が人気拮抗、どの馬が来てもおかしくない状況でのレーススタートとなりました。

そんな状況下でレースを制したのは2番人気のゴールドドリームでした。道中中団を追走し、直線で内で粘るニシケンモノノフを捕らえて先頭に立ち、後ろから強襲してきたベストウォーリアとの叩き合いを制しての勝利でした。ゴールドドリームは父ゴールドアリュール、母父フレンチデピュティ、母モンヴェールの血統です。父のゴールドアリュールは、自身が現役時代ダート界の頂点に君臨しただけでなく、引退後もスマートファルコン、コパノリッキー、エスポワールシチー、クリソライト、オーロマイスターら多数の優秀なダート馬を送り出してきた馬です。日曜東京9Rで無傷の4連勝を決めケンタッキーダービーのチケットを獲得したエピカリスも、ゴールドアリュールの産駒になります。
そのゴールドアリュールは、2月18日(土)に心臓疾患により死亡。まさにゴールドドリームに、エピカリスと、急逝の父に捧げる勝利となりました。

1番人気に支持されたカフジテイクは、後方から最速上がりタイムを繰り出すも3着まで。昨年の覇者モーニンは12着、コパノリッキーは14着と優勝馬と大きく明暗を分けた結果となりました。

今年最初のG1となったフェブラリーステークスの東京競馬場の入場者数は5万2344人で同98.2%だったものの、売得金は227億4839万2600円で前年比101.3%と昨年からの流れを引き継いでいる結果となりました。

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