きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

吹き荒れる世代交代の風

ようこそいらっしゃいませ。 ヨーロッパでは2701m以上の距離は、長距離の概念を超えているという意味でエクステンデッド(長い)のカテゴリーに分類されます。俗にマラソンレースと呼ばれることも多いようです。ご存じのようにこのカテゴリーは、競馬がどんどんスピード化されていく中で徐々に存在感を失い、今...

欧州マイル戦線は混沌

8月3日は杉浦宏昭調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます! ようこそいらっしゃいませ。 昨日、ヨーロッパには世代交代の風が吹いていると書きました。確かにスプリント戦線では快速牝馬レディーオーレリア、デビューから6連勝を記録したカラヴァッジオといったスキャットダディ産駒を中心に、そのカ...

でっかいどぉ。北海道

ようこそいらっしゃいませ。 夏競馬、第2弾――千直の新潟。暑い、暑い小倉。そしてもうひとつ、1977年に作成された「全日空さわやかキャンペーン」の広告コピーとして有名になった“でっかいどぉ。北海道“の札幌開催がスタートしました。 雄大なる北の大地、北海道は、いうまでもなく、日本最大の馬産地で...

なるか全10場重賞V

ようこそいらっしゃいませ。 今週は日曜に新潟競馬場で3歳ダート重賞のレパードステークス、小倉競馬場で中距離ハンデ重賞の小倉記念が行われます。小倉記念は、七夕賞、函館記念につづくサマー2000シリーズ第3戦になります。小倉記念は13頭が登録。夏の上がり馬に、初重賞制覇あるいは連覇を狙う古馬が揃い...

復活か、新星か

ようこそいらっしゃいませ。 新潟競馬場では3歳ダート重賞のレパードステークスが行われます。今年で9回目のレースで、今年は15頭の出走となりました。3歳ダート路線は上半期のジャパンダートダービーを頂点に、再び秋へ向けてのリスタート戦といった位置づけでもあるレースになります。トランセンドにホッコー...

次回こそ

ようこそいらっしゃいませ。 日曜新潟競馬場で行われた3歳ダート重賞のレパードステークスが行われました。単勝1.5倍。遠征帰りでケガからの復活Vを期待された怪物エピカリスでしたが、4番手追走で道中を進めたものの直線伸びきれずに3着の結果に終わりました。直線でスペースがなく馬場内に進路を取るも、逃...

サンデーサイレンスの末裔たち

8月9日は藤田菜七子騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます! ようこそいらっしゃいませ。 日本でも2歳戦がたけなわで、ロードカナロアを筆頭にエイシンフラッシュ、ノヴァリスト、へニーヒューズ、オルフェーヴルといったフレッシュな新種牡馬の産駒たちが縦横無尽の大活躍を見せてファンを喜ばせてい...

リーディングサイアー異変

8月10日は勝浦正樹騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます! ようこそいらっしゃいませ。 世界の競馬は、北半球が前半戦を終え、南半球では新シーズンに突入する季節になりました。北半球はこれから各カテゴリーのチャンピオンを目指して頂上決戦に向けた熾烈な戦いが展開されていくわけですが、その戦...

引き出し

8月11日は友道康夫調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます! ようこそいらっしゃいませ。 デビュー2年目となる女性ジッキー、藤田菜七子騎手が、一昨日、20歳の誕生日を迎えました。21.8倍の狭き門を突破した藤田騎手が、千葉県白井市の競馬学校に入学したのは、例年より10日も早く開花した...

なるか、秋古馬三冠

ようこそいらっしゃいませ。 昨日、キタサンブラックの秋のローテーションが発表されました。10月の天皇賞(秋)から始動し、11月のジャパンカップ、年末の有馬記念の「秋古馬三冠」の道を歩むようです。 秋古馬三冠は正式名称ではないものの、2000年から同一年に天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬...

1年ぶりの復帰

ようこそいらっしゃいませ。 昨年8月14日、札幌でのレースで落馬負傷し長期休養を余儀なくされた三浦皇成騎手が1年ぶりに同じ舞台で復帰を果たしました。 当時のレースでは直線独走態勢に入ったところで馬がつまずき前のめりで落馬。後続の馬にも巻き込まれ、骨盤など複数箇所を骨折し集中治療室に入る大怪我...

カネヒキリ産駒、JRA重賞初勝利

8月14日は和田雄二調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます! ようこそいらっしゃいませ。 日曜札幌競馬場ではダート重賞のエルムステークスが行われました。勝ったのは4番人気の4歳牡馬ロンドンタウンでした。スタートから道中馬場内側を4番手で追走し、直線で逃げ残るドリームキラリとテイエムジ...

ドーヴィルの衝撃

ようこそいらっしゃいませ。 真夏に1カ月にわたってドーヴィルを舞台に開催されるリゾート競馬も、先週末はG1ジャックルマロワ賞を迎え、盛り上がりもいよいよ最高潮に達しました。今年はやや小粒なメンバーで6頭立ての少頭数となりましたが、名門アンドレ・ファーブル厩舎の貴公子アルウケアが人気に応えて短頭...

フランケルのドーヴィル無双

8月17日は牧浦充徳調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます! ようこそいらっしゃいませ。 昨年のヨーロッパ王者アルマンゾルがドーヴィルでの復帰戦を惨敗して、凱旋門賞戦線に暗雲が漂ってきましたが、その同じドーヴィルの同じ日に行われたG戦2鞍をフランケル産駒が快勝しました。G2ギョームド...

ヤングジョッキーズシリーズ

8月18日は高市圭二調教師、村山 明調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます! ようこそいらっしゃいませ。 JRAと地方の若手ジョッキーが“一番星”を目指してしのぎを削る「ヤングジョッキーズシリーズ」がヒートアップしています。 ――えっ!? それって……なに? という方のために、簡...

秋への蹄音

8月19日は柴田政人調教師、藤沢則雄調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます! ようこそいらっしゃいませ。 今年も気がつけば8月後半に差し掛かり、夏競馬も後半戦に突入です。 今年のオークスを制したソウルスターリングが美浦トレセンへ帰厩、秋は毎日王冠からの始動で調整が進められること...

秋の主役を見据えて

ようこそいらっしゃいませ。 今年の札幌記念は秋の主役を狙うメンバー構成となりました。人気の面ではヤマカツエース、エアスピネル、マウントロブソン、サウンズオブアースが上位を形成。北の頂上決戦を迎えます。ヤマカツエースは距離2000mの重賞4勝ですし、エアスピネルは2歳時から世代の主役を務めている...

北の頂上決戦、驚きの結末

8月21日は浜田多実雄調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます! ようこそいらっしゃいませ。 日曜札幌競馬場では札幌記念が行われました。1番人気ヤマカツエース 2.7倍、2番人気エアスピネル 3.9倍、3番人気マウントロブソン 4.3倍、4番人気がサウンズオブアース 8.0倍、5番人気...

ヒーローは死なず

8月23日は千田輝彦調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます! ようこそいらっしゃいませ。 つい最近まで凱旋門賞のブックメーカーオッズで本命視されていたヨーロッパ中距離チャンピオンのアルマンゾルが早々と引退を決めました。昨年は仏ダービーを皮切りにアイルランドとイギリス双方のチャンピオン...

白熱!凱旋門賞戦線

ようこそいらっしゃいませ。 クライマックスを迎えたイギリス・ヨーク開催は昨夜、フェスティバルのメインを飾るG1インターナショナルSが行われました。マイル路線から中距離路線へと距離を延ばしてきたバーニーロイやチャーチル、英ダービー2着のクリフスオブモハーなどの3歳勢に対して、大器晩成と言われ続け...

ワールドオールスタージョッキーズ

ようこそいらっしゃいませ。 今週末、札幌競馬場を舞台に、国内外のトップジョッキー14人よる、ワールドオールスタージョッキーズが開催されます。 前身であるワールドスーパージョッキーズシリーズから数えると今年が31回目。記念すべき第1回大会は、武豊騎手、蛯名正義騎手がデビューした1987年に行わ...

続々とデビューする楽しみな2歳新馬

8月26日は奥村 豊調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます! ようこそいらっしゃいませ。 夏競馬も今週を含めて残り2週。いよいよ佳境に入ってきました。2歳新馬も続々とデビュー。今週は日曜新潟競馬場で新潟2歳ステークスが行われるなど、次世代を担う若駒に注目が集まります。 先週はG...

新潟2歳重賞に刻まれる蹄跡

8月27日は菊沢一樹騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます! ようこそいらっしゃいませ。 日曜新潟競馬場のメインは2歳重賞の新潟2歳ステークスです。ムスコローソ4.4倍、フロンティア5.8倍、プレトリア7.0倍、テンクウ8.5倍、シンデレラメイク9.4倍、コーディエライト9.6倍と10...

ダイワメジャー産駒、ワンツー

ようこそいらっしゃいませ。 日曜新潟競馬場で行われた新潟2歳ステークスは、3番人気のフロンティアが好スタートから道中2番手あたりを追走し、直線で逃げるコーディエライトを3/4馬身差交わして、デビューから2連勝で初の重賞タイトルを手にしました。1000m通過1分1秒6のゆったりとした流れを無理な...

今年は一強?

ようこそいらっしゃいませ。 現時点で今年の凱旋門賞は、2400m級のG1を圧倒的なパフォーマンスで4連勝中のエネイブル《一強》のムードが充満しています。「先行できるスピードを持ち、道中で集中力を切らさない賢さがあり、追って味があり、なおかつ切れる」最高のサラブレッドだと主戦のフランキー・デット...

調教師の見識

ようこそいらっしゃいませ。 凱旋門賞に大本命馬エネイブル、惑星の筆頭クラックスマンを送り込むジョン・ゴスデン調教師は、一昨年の凱旋門賞を英ダービー馬ゴールデンホーンで勝っている重鎮ですが、競馬のあり方について高い見識から本質的な問題提起を行う論客としても有名です。最近ではサラブレッド生産につい...


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