京雅の沓冠
(和歌)


「内突いて 連覇なる」(秘められたメッセージ)

<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
 春の中距離王決定戦・大阪杯(GI)や香港のクイーンエリザベスⅡ世杯(GI)へと繋がる重要な一戦である金鯱賞(GⅡ)が日曜日に開催されました。
 菊花賞馬のドゥレッツァ、昨年の金鯱賞覇者のプログノーシスに人気が集まった一戦。結果こそ、両者のワンツーフィニッシュでしたが、5馬身差をつけたプログノーシスが圧倒したレースでした。
 道中は似た位置にいた両者。直線で内を突いたプログノーシスは馬群を楽々と突破し、一気にギアを上げます。一方、ドゥレッツァは外に進路を求めるも、進路を見出すのにやや時間を要した模様。プログノーシスが後続を突き放す中、ドゥレッツァは何とか2着を確保。5馬身差でプログノーシスに軍配が上がりました。
「さらに上の舞台での頂点が見えてくると思える内容だった」と鞍上の川田将雅騎手。次走は、昨年2着で涙飲んだクイーンエリザベスII世杯の予定。天高き頂まであと一歩のプログノーシス。異国の地からの吉報が待たれます。


※ 【沓冠】とは・・・ 沓冠は「くつかむり」「くつかぶり」「くつこうぶり」とも読まれる。 和歌の折り句の一種で、10文字の語句を、「各句の初めと終わりに、それぞれ1字ずつ詠み込んだ」もの。
※【京雅】・・・競馬会をこよなく愛する歌人。はっきりと言えないことを、沓と冠に隠して相手に伝える達人。日々、平安貴族の世界に思いを馳せている。

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