きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

復権へつながる原点回帰

ようこそいらっしゃいませ。 先週は中山記念のほか、阪神競馬場で高松宮記念前哨戦の阪急杯、3歳重賞のアーリントンカップの重賞レースが行われました。 阪急杯にはフルゲート18頭が出走。1番人気はミッキーアイルで3.8倍、2番人気がレッツゴードンキで4.7倍、3番人気はミッキーラブソングで5.2倍...

ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー

ようこそいらっしゃいませ。 何度かお伝えしているようにケンタッキーダービーは、その出走権が指定されたプレップレースのポイント獲得数で決められています。有力馬を多数抱える一流厩舎は使い分けに苦労し、有力馬が分散しがちなリスクもあるのですが、どんな方法も一長一短があるわけで、これはこれで分かり易く...

マル外の活躍と血の多様性

ようこそいらっしゃいませ。 昨日の川崎エンプレス杯は外国産馬のアムールブリエが昨年に続いて連覇を果たしダート女王の座をしっかりと踏み固めました。前走の川崎記念3着など牡馬の強豪相手に遜色のない競馬をするのですが、牝馬限定戦では人気でコロリと負けたり掴みどころのない馬だったのですが、5歳を迎えて...

クラシック初戦の皐月賞へ向けて

ようこそいらっしゃいませ。 朝夕の冷え込みはまだ続きますが、日中は暖かく気温も上昇し、とりわけ今年は河津桜の開花が早いですね。 中山競馬場のロータリーには当協会50周年記念に植樹した河津桜が見ごろを迎えています。 河津桜の隣には60周年記念に植樹した枝垂れ桜もありますが、こちらの開花はま...

16年ぶりJRA女性騎手デビュー

ようこそいらっしゃいませ。 3日、ひな祭りに合わせてひと足先に川崎競馬場で16年ぶり7人目のJRA女性ジョッキー藤田菜七子騎手がデビューしました。川崎競馬場には開門前から列ができ、通常の倍近い7214人のファンが殺到。パドックでは横断幕が掲げられ、マスコミも63社の137人が詰めかけるなど、異...

弥生賞三強激突

ようこそいらっしゃいませ。 先週の中山記念の興奮さめやらぬままに今週日曜中山競馬場では、皐月賞トライアル弥生賞が行われます。2歳王者リオンディーズとエアスピネルが再激突。若駒ステークスの衝撃をひきさげマカヒキも加わり、三つ巴の攻防戦に注目が集まります。 振り返れば、昨年暮れの朝日杯フュー...

ハイレベル世代

ようこそいらっしゃいませ。 日曜中山競馬場では皐月賞トライアルの弥生賞が行われました。2歳王者リオンディーズに朝日杯フューチュリティステークス2着のエアスピネル、若駒ステークスから東上してきたマカヒキが激突。1番人気はリオンディーズで単勝1.9倍。2番人気がマカヒキで2.6倍、3番人気がエアス...

女王一強に待った

ようこそいらっしゃいませ。 先週土曜、阪神競馬場では桜花賞トライアルのチューリップ賞が行われました。昨年3着のレッツゴードンキは桜花賞をマイペースで逃げ切って優勝。一昨年1、2着したハープスターにヌーヴォレコルトは桜花賞、オークスを分けあい、2013年3着のアユサンも次走で桜花賞を勝ち、201...

ドバイ決戦間近

ようこそいらっしゃいませ。 11週間連続の前哨戦シリーズが先週のスパーサタデーで幕を下ろしました。ヤキモキさせられた招待状もあらかた届き、いよいよ2週間余りでドバイワールドCデー決戦の日を迎えるばかりです。目の玉が飛び出る総額1000万ドル≒11億円余り、優勝すれば600万ドル≒6億7000万...

ドバイ決戦前夜

ようこそいらっしゃいませ。 AWが売り物だったドバイワールドCがダートに戻されて、今年は昨年以上にダート帝国アメリカ勢が本気モードだとお話ししました。旧知のナドアルシバから新設のメイダン競馬場に移行して今年で7年目、招待馬リストを見る限りその充実ぶりが例年以上であることが手に取るように伝わりま...

桜舞う淑女の激突

ようこそいらっしゃいませ。 先週は皐月賞トライアルの報知杯弥生賞が行われ、ディープインパクト産駒のマカヒキが2歳王者リオンディーズとの競り合いをクビ差凌ぎ、無傷の3連勝を達成しました。3着には2馬身差、4着には7馬身差と次元の違う差し合いを見せてくれた2頭。クラシック本番での戦いが今から気に...

蘇ってくる記憶

ようこそいらっしゃいませ。 昨日3月11日、東日本大震災から5年が経ち多くのメディアで東日本大震災の特集が組まれました。ひとの記憶というものは次第にぼやけて曖昧になっていくのが常ですが、あの日、あのときの出来事は深く刻まれ、ふと立ち止まって当時を振り返るとその日の風景や周辺の出来事と合い重なっ...

父サンデー超える日

ようこそいらっしゃいませ。 土曜日に中京競馬場で行われた中日新聞杯は、1番人気のサトノノブレスが道中先団追走からゴールでの叩き合いの末、ファントムライトを半馬身交わして優勝しました。トップハンデ58キロ背負ってのレースでしたが、昨年小倉記念以来となる3つ目の重賞タイトルとなりました。 サ...

女王への挑戦者たち

ようこそいらっしゃいませ。 先週は土曜にアネモネステークスにフィリーズレビューと2つの桜花賞トライアルが行われました。 アネモネステークスを勝ったのは3番人気のチェッキーノでした。道中中団を追走し、直線残り100m付近で各馬が並ぶ混戦を制しての優勝でした。2着には14番人気のアッラサルーテ、...

王者へ向けての飛越

ようこそいらっしゃいませ。 先週土曜日、阪神競馬場では阪神スプリングジャンプが行われました。春の障害レース大一番中山グランドジャンプへ向けた前哨戦で、昨年春の中山グランドジャンプに暮れの中山大障害とジャンプG1を連覇し、2015年の最優秀障害馬を受賞したアップトゥデイトが出走。単勝2.1倍の1...

人の褌で相撲を取る

ようこそいらっしゃいませ。 今秋からスタートする海外馬券発売のアウトラインが発表されました。発売されるのは、単勝、複勝、馬連、馬単、三連複、三連単、ワイドの7種類で枠連、Win5はなしだそうです。向こうでは馬番はあっても枠という概念はありませんから仕方ありません。Win5もそもそも5レースも発...

ドバイの尊厳

ようこそいらっしゃいませ。 今週スタートする海外馬券の発売は、それはそれで嬉しいのですが、そのレースやその国の競馬に織り込まれた歴史や培われた伝統に対する尊敬の念がなければ、人の褌で相撲を取るにも似たようないささか品性に欠けることに成りかねないというお話をしてきました。馬券発売で収益が上がれば...

クラシック挑戦権へのあくなき戦い

ようこそいらっしゃいませ。 日中は日差しにも恵まれ、暖かく感じられるようになりました。 徐々に春の香りが感じられる今日この頃ですが、朝夕の冷え込みもだいぶ和らぎましたね。 今週の中山では春のクラシック戦線に向けて皐月賞トライアルの「スプリングステークス」が行われます。1952年に創設さ...

菜七子フィーバー

ようこそいらっしゃいませ。 JRAで16年ぶりの女性騎手となった藤田菜七子騎手に注目が集まっています。 初騎乗は3月3日の川崎競馬場でした。ひな祭りに合わせてのデビューでこの日は6鞍に騎乗。開門前から300人近いファンが並び、マスコミは60社以上が詰めかけての初騎乗となりました。その熱気はさ...

トライアル最終切符

ようこそいらっしゃいませ。 土曜阪神競馬場では皐月賞トライアルの若葉ステークスが行われました。1番人気アドマイヤダイオウで単勝1.7倍、2番人気がナムラシングンで5.7倍、3番人気がノガロで6.4倍、以下リスペクトアース、ゼンノタヂカラオらがつづいてのレースとなりました。 勝ったのは1番...

役者出揃う

ようこそいらっしゃいませ。 日曜中山競馬場では皐月賞トライアルのスプリングステークスが行われました。昨年夏の新潟2歳ステークスで強烈な末脚を披露したロードクエストが出走。土曜の若葉ステークスで他馬を圧倒したアドマイヤダイオウ、ナムラシングンにいずれも2着しているミッキーロケットに、2戦2勝で昨...

可憐な逃走の舞

ようこそいらっしゃいませ。 月曜祝日に中山競馬場で行われたフラワーカップは、1番人気のエンジェルフェイスが逃げ切り勝ちを収めました。エンジェルフェイスは好スタートからそのまま先手を奪い、そのまま道中各馬を引き連れて逃走。直線に入ってからも力強い伸び脚で2着ゲッカコウに1馬身1/4差をつけての勝...

春告競馬

ようこそいらっしゃいませ。 今週はドバイで春競馬の訪れを告げるワールドCデーが行われますが、春の遅いヨーロッパでも先週から平地重賞がアイルランドとフランスでスタートしました。障害シーズンのクライマックスを飾るグランドナショナルはまだ半月ほど先ですが、ワクワクドキドキの競馬シーズンが始まります。...

《海外流出》と《海外進出》

ようこそいらっしゃいませ。 ドバイミーティングは今週末の開催ですが、月が替われば香港やオーストラリアでもG1レースが盛んに行われます。こうした海外G1へ遠征する日本馬が近年加速度的に増え、競走馬資源の《海外流出》が少なからず問題視されてきました。野球やサッカーの有力選手の海外移籍は当たり前の時...

電光石火のスプリントG I

ようこそいらっしゃいませ。 中山競馬場正門前のソメイヨシノが開花し始め、春競馬を彩ります。 今週は中京競馬場で春のスプリント王決定戦の高松宮記念が行われます。圧倒的な強さでスプリント〜マイル路線の王座を不動のものにしていた王者ロードカナロアの引退後、日本スプリント界は絶対王者の空位が続き、...

有馬記念1・2着馬出陣

ようこそいらっしゃいませ。 先日浦和競馬場ではJRA女性ジョッキー藤田菜七子騎手が初勝利をあげ祝福の声で沸き返りました。24日浦和競馬場の第3レースでアスキーコードに騎乗。スタートから積極的な騎乗で先手を奪い、直線に入っても先頭を譲らずそのまま2着に2馬身差をつけて逃げ切り勝ち。藤田菜七子騎手...

ドバイ沸騰

ようこそいらっしゃいませ。 現地時間の26日、ドバイ・メイダン競馬場でドバイワールドカップが行われました。 今年はドゥラメンテを筆頭に、日本からはリアルスティール、ホッコータルマエ、ラストインパクト、ワンアンドオンリー、ベルカント、ラニ、ユウチェンジ、オンザロックス、ネオブラックダイヤの総勢...

超高速電撃王

ようこそいらっしゃいませ。 日曜春のG1シリーズ開幕を告げる中京競馬場では高松宮記念が行われました。出走を予定していた昨年の覇者香港のエアロヴェロシティが疝痛を発症して回避。今年は国内馬のスピード自慢のスプリンターによる春の電撃王決定戦となりました。 勝ったのは1番人気のビッグアーサーで...

父の歩んだその道を行く

ようこそいらっしゃいませ。 先週土曜、阪神競馬場では3歳重賞の毎日杯が行われました。勝ったのは1番人気のスマートオーディンでした。 レースを引っ張ることになったディープエクシードが1000m通過1分1秒6のペースに落とし込みスローで流れる中、スマートオーディンは後方を追走。4コーナーで外から...

ムブタヒージの教訓

ようこそいらっしゃいませ。 今年のドバイミーティングで印象的だったのは、ワールドCでカルフォルニアクロームの2着に健闘したムブタヒージの頑張りです。南アフリカの名匠マイク・デ・コック調教師の管理馬で、昨年のUAEダービーで3着に食い下がった日本のゴーリデンバローズを8馬身余りもちぎり捨てた馬で...

2010年代競馬の生き証人

ようこそいらっしゃいませ。 過去1着、2着と輝かしい実績のあるドバイシーマクラシックにも登録があり、明けて10歳の今年も元気な姿を見せてくれると勝手に信じ込んでいた古豪シリュスデゼーグルが引退することになったそうです。本格化以降はG1を主戦場に通算67戦22勝、2着も20回を記録しています...


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