きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

蘇ってくる記憶

ようこそいらっしゃいませ。

昨日3月11日、東日本大震災から5年が経ち多くのメディアで東日本大震災の特集が組まれました。ひとの記憶というものは次第にぼやけて曖昧になっていくのが常ですが、あの日、あのときの出来事は深く刻まれ、ふと立ち止まって当時を振り返るとその日の風景や周辺の出来事と合い重なって記憶が蘇ってきます。

電力不足による計画停電もありました。震災翌日の開催は中止。皐月賞まで予定していた中山開催はそのまま取りやめとなりました。余震もつづき、原発問題をはじめ先行き不透明な状況だったと記憶しています。そんな状況のなかでヴィクトワールピサがドバイワールドカップ優勝。2着にトランセンドが入り日本馬のワンツーで競馬界から復興へ向けての力を送れば、同年にはオルフェーヴルが三冠達成。怪物ロードを歩み凱旋門賞2着2回をはじめ偉大なる走りを刻みました。その後、ゴールドシップにジェンティルドンナ、ロードカナロア、ジャスタウェイに昨年年度代表馬となったモーリス、あるいはドゥラメンテと名前をあげればきりがないほど実力馬が続々と登場し、この5年で競馬界の風景も随分変わったと実感させられます。

そのドゥラメンテですが、先日、国際競馬統括機関連盟から「ロンジンワールドベストレースホースランキング」が発表され121ポイントを獲得、一昨年の米2冠馬カルフォルニアクローム、昨年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSの勝ち馬ポストポンドとともに世界トップタイの評価となりました。評価はもっと上のはず。そんな声も聞こえてきます。ポストポンドはドゥラメンテが参戦するドバイシーマクラシックにも出走予定です。世界トップタイ同士の直接対決でドゥラメンテはどんな走りを魅せてくれるでしょうか。

×