きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

菜七子フィーバー

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JRAで16年ぶりの女性騎手となった藤田菜七子騎手に注目が集まっています。
初騎乗は3月3日の川崎競馬場でした。ひな祭りに合わせてのデビューでこの日は6鞍に騎乗。開門前から300人近いファンが並び、マスコミは60社以上が詰めかけての初騎乗となりました。その熱気はさらに加速。中央競馬デビューは3月5日の中山競馬場第2レースででこの日、土曜中山競馬場には2万1953人が来場。同レースの前年比32.3%増の売上を記録します。初勝利はおあずけとなりましたが、中央初騎乗で2着に入るなどの騎乗をみせています。

先日は高知競馬場での騎乗となりました。地元女性騎手も騎乗し女性騎手との対決など話題を集め、来場者数も増加。前年比を大幅に上回る売上となっています。また藤田菜七子騎手はCMにプロ野球オープン戦の始球式など、競馬外での活躍もつづきます。今週は21日フラワーカップで騎乗予定だったシャララは抽選除外となったものの、20日スプリングステークス出走のモウカッテルへの騎乗が決まり、JRA女性騎手では史上最速の重賞騎乗となりました。

JRAではこれまで女性騎手は藤田菜七子騎手以外に6人デビューをしています。JRA初の女性騎手となった田村真来元騎手は現役時代9勝、レース解説を務めている細江純子元騎手は14勝、最も勝利を挙げた増沢(牧原)由貴子元騎手で中央競馬での勝利数は34勝で4歳上1000万クラスでの勝利が最高となっています。それだけ女性騎手が勝利をあげるのは至難の業ですし、競馬内外から注目が集まり多忙な日々がつづきますがこれもひとつのチャンスです。まずは1勝。ぜひこのチャンスを活かして先輩騎手以上の勝利数と活躍を目指してください。

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