きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

弥生賞三強激突

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先週の中山記念の興奮さめやらぬままに今週日曜中山競馬場では、皐月賞トライアル弥生賞が行われます。2歳王者リオンディーズとエアスピネルが再激突。若駒ステークスの衝撃をひきさげマカヒキも加わり、三つ巴の攻防戦に注目が集まります。

振り返れば、昨年暮れの朝日杯フューチュリティステークスで武豊騎手中央競馬G1完全制覇の前に立ちふさがったのがリオンディーズでした。持ったまま直線先頭に立ち、ムチが入ってそのまま後続を突き放しにかかったエアスピネルを、その後ろから強烈な末脚で追い込み勝利を奪ったのが新馬戦を勝ったばかりのリオンディーズでした。上がりタイムはエアスピネルよりも0秒7速い33秒3。衝撃的な強さと強烈なインパクトを刻み、レーシングポストレーティングで日本の2歳馬史上最高の122を獲得。リオンディーズは世代トップの強さを魅せつけて2歳王者へと君臨したのでした。

しかし今年の3歳クラシック世代はどの馬を中心に添えたらよいのか迷うほど怪物揃いだと思わされたのが、明けて2月に行われたきさらぎ賞でした。リオンディーズvsエアスピネルとは別路線で5億円対決の話題を刻んでいたサトノダイヤモンドvsロイカバードの2度目の激突。勝負はサトノダイヤモンドが完勝したわけですが、その勝ち方が末恐ろしいほどの圧勝劇で、この勝利によってサトノダイヤモンドは評価を確固たるものとし、リオンディーズを上回る評価を手にして勢力図を一変させました。

そうなると今年初戦のリオンディーズの走りには、トライアル以上の期待と視線が注がれるわけですが、エアスピネルにしろロイカバードを見ても同じ相手に2度敗れることは評価を確定させますから負けるわけにはいかないですし、リオンディーズ、エアスピネルと初激突のマカヒキにとってはここでの勝利が一躍クラシック戦線での評価を一躍高めるチャンスでもあり敗れれば厳しい立場に立たされていきます。
まさにトライアル以上のサバイバル。勝利を刻むのはただ1頭ですから、どの馬が勝って世代頂点の道を歩んでいくでしょうか。

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