きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。 作家で競馬評論家の山野浩一さんが今週の『週刊競馬ブック』で非常に興味をそそられる《仮説》を披露しています。 もともと山野さんはSF作家だけあって、その血統解説なども事実の羅列だけではなく、丁寧な分析に基づく精妙な仮説が散りばめられており、一編の物語を読むような...

ようこそいらっしゃいませ。 オールウェザー馬場が世界標準になる?となると血統の世界に大きな変化が起きるのではないか?オールウェザー適性が血の配合の決め手になる?今週の『週刊競馬ブック』に掲載されいる山野浩一さんの《壮大な仮説》に思いを巡らせています。 もちろん現状ではオールウェザーは賛否...

ようこそいらっしゃいませ。 《オールウェザーショック》といっていいのでしょうか。08年に史上初めてオールウェザーでブリーダーズCが行われたカルフォルニアのサンタアニタ競馬場での出来事です。頂点であるクラシックには強豪12頭が出走してきましたが、誰もが前年の勝者カーリンの連覇を疑っていませんでし...

ようこそいらっしゃいませ。 昨日、ヨーロッパで調教されたミスタープロスペクター系の馬はなぜかオールウェザーに適性がありそうだと書きましたが、ドバイワールドCの前哨戦マクトゥームチャレンジR3をこの条件を満たすトワイスオーヴァーが勝ちました。 父系の3代前にミスタープロスペクターがおり、母...

ようこそいらっしゃいませ。 春の訪れを告げる明日の弥生賞、ネオユニヴァース産駒の3連覇をなるかが話題の一つです。 自身はスプリングS、皐月賞と中山2戦2勝の巧者でした。産駒はは今年の3歳馬で3世代目となるのですが、初世代のロジユニヴァース、2世代目のヴィクトワールピサが弥生賞を連覇して中...

ようこそいらっしゃいませ。 《震撼》(しんかん)という言葉があります。震え上がらせるという意味だそうです。昨日のチューリップ賞のレーヴディソールの競馬ぶりはまさに《震撼》ものでした。滅多に見られるものじゃない。阪神競馬場に出かけた方は本当に幸せだったと思います。 レーヴドスカーというフラ...

ようこそいらっしゃいませ。 今週は阪神でフィリーズレビュー、中山で中山牝馬Sとフィリー&メア・ウィークみたいな趣きです。フィリーは3歳までの仔馬の牝馬、メアは熟女をさします。 欧米では牝馬路線が確立されていて、牡馬と一緒のレースを走ることは稀なようです。ゼニヤッタなんかも牡馬との混合レー...

ようこそいらっしゃいませ。 JRAに22レース、交流に9レースある牝馬限定競走、そのあり方について考えています。昨日はJRAのレース数が西高東低だというお話をしました。桜花賞やエリザベス女王杯など重要レースが関西にかたまっていることも原因の一つなのでしょう。 まぁ、ヴィクトリアマイルの前...

ようこそいらっしゃいませ。 欧米では確立されている牝馬限定戦のあれこれをお話ししています。最近、地方競馬の意欲が目立ちます。秋の大一番・JBCシリーズにレディスクラシックが追加されました。 JBCの歴代の優勝馬を眺めてみると過去10年でクラシック、スプリントともに牝馬は1頭もいません。か...

ようこそいらっしゃいませ。 今週は中山牝馬Sにちなんで牝馬限定レースのお話をしています。3歳以上の牝馬に開放された重賞レースは、JRAに10、交流競走に7で全部で17レースということになります。 これを距離カテゴリー別に見ていくと、まずJRAの芝のレースは、1400mのG2である阪神牝馬...

ようこそいらっしゃいませ。 フィリーズレビュー出走のフォーエバーマークの青山洋一オーナーが栗東留学を提案する矢野英一調教師に、《そうさせるなら、初めから栗東に入厩させている》と直前輸送でレースに臨むことを決定したそうです。青山さんは当協会の熱心な会員さんですが、立派な見識だと思いました。 ...

おはようございます。 昨日の東北・太平洋沿岸地震は大変な被害をもたらしました。被災されたみなさまには心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈りいたしております。 競馬開催も中止されます。今日、明日の中山、阪神、小倉すべてのレース、14日の黒潮賞、16日のダイオライト記念を含む高知...

大変なことになっています。東日本大震災は3日目になっても被害の全容が見えないどころか、福島原発など新たな厄災が降りかかってきています。被災者の方々の不安な気持ちを思うと胸が痛みます。 こうした中で日本騎手クラブ会長も務める武豊騎手が《競馬だけのことを考えれば、残る桜花賞TRが本番に与える影響は...

ようこそいらっしゃいませ。 中山競馬場の被害は幸いにも軽微で済んだのですが、各地の競馬関連施設も少なからず被災しているようです。 福島競馬場はダメージが大きく、4月に予定されている開催が危ぶまれています。阪神の桜花賞、中山の皐月賞と華やかなクラシックロードの裏番組といった趣きなのですが、...

落ち着かない日が続きます。いかがお過ごしでしょうか。 今回の震災で東北地方と競馬の関係に思いを巡らしてみたのですが、東北は“日本競馬の台所”といっていいほど、大きな貢献をしてくれていたことに改めて思い至りました。 戦前に合計11回のダービーが行われていますが、内5頭は東北産のサラブレッド...

3月いっぱい残る中山競馬が開催中止されることに決まりました。残念な気持ちはありますが仕方がないことです。競馬どころではない、という世間の気持ちを考えればJRAの“勇断”だと思います。 しかしクラシック目前とあって混乱は避けられそうにありません。桜花賞トライアルのアネモネ賞が中止された影響もあっ...

ようこそいらっしゃいませ。 昨日もお伝えしたようにクラシック日程も大変なのですが、もっと大変だなぁ、と思うのは未勝利戦のことです。今後、開催中止される中山では20の未勝利戦が予定されていました。重賞レースのように阪神移設という救済措置はありません。単純に20頭の馬が勝ち上がりのチャンスを奪われ...

《東北関東大震災被災地支援競馬》を名目に掲げてJRAの競馬が再開されることになりました。その是非については、さまざまな意見がありそうです。再開されたからと言って立ち消えにするものでもないでしょう。時間を惜しまず議論を重ねていきたいと思っています。 さて、想定の範囲内なのかどうか、やはり凄まじい...

2週間ぶりの競馬開催の土曜日、いかがお過ごしでしょうか。 人々の価値観みたいなものが変わってきたように感じます。以前から地下水脈のように日本社会に流れていたのでしょうが、今回の震災でかなり表面化してきたのではないでしょうか。 たとえばリーダーシップのあり方もそうした一つです。プロ野球セリ...

《被災地復興支援競馬》ということで再開されたJRAですが、美浦から遠征した関東馬が頑張っています。再開初日の昨日は阪神で4勝、小倉で6勝、出走数を考えれば期待以上の奮闘ぶりです。馬券を買えない関東圏のファンに中には悔しい思いをした人も多い? 今日のメイン阪神大賞典は、栗東の大将格トーセンジョー...

ようこそいらっしゃいませ。 昨日の阪神、皐月賞トライアルの若葉Sを伏兵ダノンミルが1分59秒1のレースレコードで快勝しました。昨年のペルーサを0秒8も上回る快時計です。皐月賞戦線はますます混沌としてきたようです。今週のスプリングSで混迷を断ち切るヒーローが現れるでしょうか? ダノンミルの...

ようこそいらっしゃいませ。 昨日の阪神、G2阪神ジャンプステークスに感動しました。勝ったオープンガーデンは今月から発足した菊沢隆徳厩舎の管理馬。厩舎の初勝利が初重賞という思っても叶わない快挙でした。 オープンガーデンは先月までは郷原洋行厩舎に所属していました。郷原厩舎ゆかりの名ジャンパー...

風に運ばれた桜の花びらが舞う1コーナーポケットから風光る急坂に殺到するクラシック三冠への第1完歩、第2完歩。サラブレッドたちがもっとも美しい瞬間かもしれない本当に大事なレースです。 残念です。3月に続いて4月も中山競馬場での開催が中止され、皐月賞も東京に移設されることが決まりました。お江戸の初...

ようこそいらっしゃいませ。 アラブ首長国連邦・メイダン競馬場を舞台に開催されるドバイワールドカップが目前に迫りました。日本からはブエナビスタ、ヴィクトワールピサ、トランセンドの3頭が出走、ドバイシーマクラシックにはルーラーシップが、UAEダービーにはレーザーバレットが出走を予定しています。 ...

ようこそいらっしゃいませ。 初めて関西で行われるスプリングSが明日のメインです。2歳チャンピオン・グランプリボスがここから始動しますね。快速血統サクラバクシンオーで今後の去就が注目されますが、やはり皐月賞路線を歩むということになるのでしょうか。 ご存じのようにサクラバクシンオーは21戦1...

ようこそいらっしゃいませ。 本来、中山競馬場で行われるはずだったスプリングSとマーチSが阪神に移設されて今日開催されます。今後も来週の日経賞、中山牝馬S、再来週のニュージーランドT、マーチSも同様の措置となります。皐月賞は1週遅れの4月24日の東京が予定されています。 どのレースをとって...

ようこそいらっしゃいませ。 6着、中止、6着、6着、2着、6着、11着、8着、9着、12着、6着、4着、7着、4着、12着、8着、11着、これまでドバイワールドCに出走した日本馬の成績です。 2001年に牝馬のトゥザヴィクトリーが2着に健闘し、ダート適性の高い牡馬のトップクラスが行けば勝...

ようこそいらっしゃいませ。 ヴィクトワールピサの歴史的なゴールを見ながら、1999年に4歳馬だった馬たちのことを思い出していました。今年の4歳馬も強いけれど、あの年も格別でした。 99年というとエルコンドルパサーが凱旋門賞で2着に奮闘、世界に日本調教馬の存在感を植え付けてくれました。ライ...

ようこそいらっしゃいませ。 G1シーズンが始まったばかりだというのに、今年の年度代表馬は決まり、なんて声も聞こえてきます。ドバイワールドC快勝のヴィクトワールピサのことです。日本馬が世界チャンピオンになったのは初めてのことですから、競馬の殿堂入りを考えてあげてもいいのでしょう。それくらい価値の...

ようこそいらっしゃいませ。 先日の毎日杯は《被災地支援競走》として行われました。JRAのホームページに発表されているのでご存じでしょうが、馬券売上の5%相当額1億2000万円あまりが寄贈されたそうです。震災後、阪神と小倉で延べ5日間の競馬が開催されましたが、この間にJRA、馬主、調教師、騎手、...

ようこそいらっしゃいませ。 一昨日の《NAKAYAMA-Post》になりますが、当協会長でもある西川賢さんが先日の高松宮記念で愛馬ウエスタンビーナス号を不幸にも失った悲しみとこれまでのファンの熱心な声援への謝辞を述べています。西川さんのお人柄が伝わるとても良いメッセージです。まだお読みになって...


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