きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

昨日もお伝えしたようにクラシック日程も大変なのですが、もっと大変だなぁ、と思うのは未勝利戦のことです。今後、開催中止される中山では20の未勝利戦が予定されていました。重賞レースのように阪神移設という救済措置はありません。単純に20頭の馬が勝ち上がりのチャンスを奪われたわけです。

例年どおりだと今年は10月2日の中山、阪神、札幌のそれぞれ最終日で未勝利戦の施行はなくなります。以降はご存じのように500万クラスに格上挑戦するか、地方に新天地を求めるか、引退するかの3択を迫られます。未勝利を勝てなかった馬が格上で通用するのは難しい、地方にも無制限に馬房が空いているわけではない、現実には非常に厳しい選択にならざるを得ません。

まだ先の話のようですが、もう半年しかありません。折り返し点を通過したところです。夏以降はスーパー未勝利戦が実施され、出走すらままならない状況が待ち受けています。日本競馬の根幹であるクラシックも大切なのですが、馬主さんにとってはこちらも身を切られるように切実です。G1ホースも未勝利馬も愛馬には変わりはないのですから。

まだまだ考えなくてはいけない問題がたくさんありそうです。ご一緒に知恵を絞れたらと思います。

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