きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。 海の向こうのクラシック第1弾2000ギニーは、圧倒的人気のフランケルが6馬身差の快勝劇を演じました。これで6戦6勝、いずれも楽勝続きで底を見せていません。 父ガリレオ、母父デインヒル、祖母父レインボウクエストの血統で、デインヒルやレインボウクエストの馬主でもあ...

ようこそいらっしゃいませ。 天皇賞、いかがでしたか。有力馬に距離実績がないとか、ペースメーカー不在だとか、見えにくいところの多いレースだとは思っていましたが、ちょっと驚きの結果になりました。 でも終わってみれば、ヴィクトワールピサこそいませんでしたが、昨年の皐月賞の2、3着馬が上位を占め...

ようこそいらっしゃいませ。 英2000ギニーでラビットの存在を無視してハナを切り、真一文字の独走で圧勝したフランケルのライバル陣営は口々に彼のパフォーマンスの凄まじさを絶賛しています。 まず2着馬ドバウィゴールドのリチャード・ハノン調教師は《彼と走るのはもう御免だ》とアッサリ白旗を掲げま...

ようこそいらっしゃいませ。 昨日の名古屋、かきつばた記念にラブミーチャンが登場しました。可愛らしい馬名と小気味の良い逃げ脚で人気のある馬です。久しぶりでプラス16キロと万全ではなかったようですが、例によって逃げまくり中央馬相手に3着と健闘しました。体質が弱いのか使い込めないのは父サウスヴィグラ...

ようこそいらっしゃいませ。 今日の船橋競馬場、交流G1かしわ記念にはエスポワールシチーの同レース3連覇がかかっています。一昨年がカネヒキリを向こうに回して4分の3馬身、昨年はフリオーソに1馬身半差と完封劇を演じています。 交流重賞における同一レース3連覇はこれまで4例あります。80年代の...

ようこそいらっしゃいませ。 今日のチャーチルダウンズ競馬場はケンタッキーオークスですね。一昨年はレイチェルアレクサンドラが20馬身余りの大差勝ち、その後もケンタッキーダービー馬やベルモントS馬を倒して、世代最強を証明、遂にはゼニヤッタとの年度代表馬争いも制します。連戦連勝とはいえ牝馬ばかりが相...

ようこそいらっしゃいませ。 今日は北米最大のレース・ケンタッキーダービーが行われます。直前になって昨年の2歳王者アンクルモーが出走取消でまさにサバイバル、混迷の度を深めているようです。 そんな中で人気を浮上させているのがダイアルドインという馬。父がA.P.インディの後継馬として期待のかか...

ようこそいらっしゃいませ。 アメリカ・クラシック開幕戦であるケンタッキーオークスはプラムプリティという人気薄の馬が先行策から早め先頭で、内から追い込んだセントジョーンズリヴァーをクビ抑えました。ちなみに2着馬の鞍上は22歳の若手女性ジョッキーでG1初騎乗のロージー・ナプラヴニク騎手でした。ビッ...

ようこそいらっしゃいませ。 ケンタッキーダービーを勝ったアニマルキングダム、昨日のテレビの競馬中継でも話題になっていましたが、けっこう日本にゆかりの深い血統で親しみが湧いてきます。 父ルロワデザニモーは南米アルゼンチンの大種牡馬にしてバブルガムフェローの半兄キャンディストライプス産駒です...

ようこそいらっしゃいませ。 ケンタッキーダービー&オークスのチャーチルダウンズ競馬場がちょっとした“ジャパン・キャンペーン”になりました。ダービー馬アニマルキングダムの母は社台ファームに輸入され、来年には半弟が日本のターフに姿を現します。その他、日本がらみの話題が多かったのは昨日ご紹介した通り...

ようこそいらっしゃいませ。 震災後2カ月がたちました。被災された方々はまだまだ大変な日々をお過ごしと思います。改めて心よりお見舞い申し上げます。 さて、天皇賞に始まりNHKマイルCに終わったゴールデンウイーク、間には交流競走が盛りだくさんでした。そんな中でもっとも印象に残った言葉がありま...

ようこそいらっしゃいませ。 先週末、ローマのカパネッレ競馬場で伊ダービーが行われました。カパネッレのコースは1周が2400mとかなり雄大で、直線は900mもありますから、馬を追うのも大変です。日本では昨今、イタリアの騎手が注目されていますが、こういう馬場で日ごろから鍛えられているわけです。 ...

ようこそいらっしゃいませ。 今週のメインはマイル女王決定戦ヴィクトリアマイルですが、イギリスでは欧州マイル戦線の開幕を告げる初G1ロッキンジSがニューベリー競馬場で現地時間の明日スタートします。 昨年の3歳マイル陣は非常に粒が揃っていました。英2000ギニーを勝ったマクフィはムラな戦績で...

ようこそいらっしゃいませ。 ヨーロッパのマイル戦線が熱いというお話をしています。いつになく4歳勢が充実しているのが大きいですね。スーパーホースは3歳いっぱいで引退して種牡馬入り、これが欧米流サラブレッドビジネスの基本モデルでした。ところが馬産不況の影響もあるのでしょうか、現役を続行するスーパー...

ようこそいらっしゃいませ。 昨日の英ニューベリー競馬場、古馬マイルG1第1弾となるロッキンジSをカンフォードクリフスが制しました。約10ヶ月の休養を挟んでマイルG1を4連勝ということになります。 2着にはイタリアからミルコ・デムーロ騎手とともに遠征したウォーサードという馬が大健闘しました...

ようこそいらっしゃいませ。 先週のことになります。ご存じの方も多いでしょうが、船橋競馬場所属の川島正行調教師が重賞通算勝利記録を塗り替えたそうです。 これまでの記録は故・荒川友司調教師の103勝だったそうです。荒川師は脚部不安で中央を去ることになったワカオライデンを引き受け、再生させ、種...

ようこそいらっしゃいませ。 愛馬がオークスを制した日に競馬場にいなかった馬主さんの話です。72回目を迎えるオークスでもっとも鮮烈な記憶を残すレースに1985年のノアノハコブネの一戦を挙げる人は少なくありません。28頭立ての21番人気、鞍上も実績に乏しい音無秀孝騎手でした。オーナーは“珍馬名”で...

ようこそいらっしゃいませ。 オークスは血統いらず、なんてことがよく言われます。同世代の牝馬同士の対決ですから、ステイヤーとしての資質より絶対能力の高さで押し切れる、そういうレースだというわけです。確かに先日のヴィクトリアマイルのアパパネのように明らかなマイル志向を見せながらオークスを勝ってしま...

ようこそいらっしゃいませ。 《ダービー馬はダービー馬から》という格言があります。これまで日本では最近の例でタニノギムレットとウオッカ、ネオユニヴァースとロジユニヴァースなど6例が記録されています。《オークス馬はオークス馬から》とはあまり言いません。人気種牡馬となれば毎年200頭くらいを生産する...

ようこそいらっしゃいませ。 一番のサウスポーはどの馬だろうと考えました。とりあえずマイネイサベルかもしれないという仮説です。 自身、新潟で新馬、新潟2歳Sを連勝しています。続く京都と阪神の右回りは勝負になりませんでしたが、左回りに戻った東京のクイーンCで巻き返しています。ホエールキャプチ...

ようこそいらっしゃいませ。 1853年にマシュー・ペリー提督が率いる黒船が来航しました。主目的は捕鯨基地として日本の港を使わせろみたなことでした。時代が流れてサラブレッドのクロフネに牝駒が誕生します。芦毛のその馬はホエールキャプチャと名付けられます。直訳すれば捕鯨船でしょうか。 生産者の...

ようこそいらっしゃいませ。 本当に行くんですね。グランプリボスが検疫厩舎に入っています。ロイヤルアスコットのセントジュームズパレスS遠征のためです。敵地には怪物フランケルが待ち構えています。ヨーロッパの怪物がどれほどのものかボスが測ってくれます。それだけでも意義がある勇気ある挑戦に拍手を贈りた...

ようこそいらっしゃいませ。 ちょっと後味の悪いオークスになりましたが、勝ったエリンコートは強かったですね。どこまでもあのスピードを維持できそうな持久力を感じさせました。 父デュランダルがマイルまでの実績しかなく人気の盲点になっていましたが、堂々たるステイヤーぶりでした。母エリンバードは伊...

ようこそいらっしゃいませ。 《ダービー馬はダービー馬から》とよく言われます。しかしこれはかなり至難の業、これまで77頭いるダービー馬のうち、父子制覇はわずか6組を数えるにすぎません。 なかでも《最強の親子》は、シンボリルドルフとトウカイテイオー、皇帝と帝王、いかにも負けそうにない馬名の親...

ようこそいらっしゃいませ。 ダービー父子制覇に挑む5頭のディープインパクト産駒、初年度からこれだけ頭数が揃うのはサンデーサイレンス以上かも。とはいえサンデーはタヤスツヨシ、ジュニュインで初ダービーのワンツゥーフィニッシュを決めています。偉大な血のドラマは継承されるのでしょうか。 今年のク...

ようこそいらっしゃいませ。 皐月賞3着のダノンバラードがダービー出走を回避するそうです。引退したダノンシャンティの分までと楽しみにしてらした馬主さん、その日に向けて懸命に仕上げた調教師さん、厩舎の皆さん、今度こそと作戦を練っていた武豊騎手、それに期待に胸を躍らせていたファンの方々、どなたにとっ...

ようこそいらっしゃいませ。 そろそろ青葉賞からダービー馬が生まれないものでしょうか。今年はウインバリアシオンがジンクス打破に挑戦しますが、1枠1番と願ってもないラッキーナンバーを引き当てました。 というのもご存じのように昨年のエイシンフラッシュ、一昨年のロジユニヴァース、その前年のディー...

ようこそいらっしゃいませ。 まさかと思っていたことが二つとも実現してしまいます。一つはランフランコ・デットーリ騎手のデボネア騎乗、もう一つがシェイク・モハメド殿下のダービー観戦です。 まぁ、日本人は天覧とか御前とか、高貴な方の前で行われる試合やレースが好きですね。正々堂々と力の限りを尽く...

ようこそいらっしゃいませ。 ダービーデーです。震災から3カ月近く、無事にこの日を迎えられたのが夢のようです。あいにくのお天気ですが、今日一日をたっぷりお楽しみください。 さて、あちこちで話題になっているのでご承知でしょうが、今回は出走馬中16頭がサンデーサイレンス直仔の産駒で残る2頭も母...

ようこそいらっしゃいませ。 雨中のダービーをオルフェーヴルが制しました。数々のG1を勝ちまくっている馬主のサンデーレーシングさん、これまでインティライミ、ローズキングダムの2着はありましたが、ダービー制覇は初めてですね。おめでとうございます。 ちなみにクラシックレースも完全制覇だそうです...

ようこそいらっしゃいませ。 交流重賞のジレンマと言ったら良いのでしょうか。実力差が明らかなのに定量制が基本でレースにならない、そんなケースもまま出現します。逆にハンデ戦にすれば強い馬が出られなくなってしまう、賞金別定戦も中央と地方の賞金格差がありすぎて難しい、面白い競馬を提供する側の悩みは尽き...


×