きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

ヨーロッパのマイル戦線が熱いというお話をしています。いつになく4歳勢が充実しているのが大きいですね。スーパーホースは3歳いっぱいで引退して種牡馬入り、これが欧米流サラブレッドビジネスの基本モデルでした。ところが馬産不況の影響もあるのでしょうか、現役を続行するスーパーホースが今年は増えている印象です。

マイル戦線ではマクフィこそ引退しましたが、一方の雄カンフォードクリフスは健在です。それに次ぐ実績馬たちも現役続行を意思表明しています。中長距離カテゴリーも英ダービー&凱旋門賞馬ワークフォースは来週のタタソールズゴールドCから走り始めます。ちょっとした“異変”と言えるのかもしれません。

これらのスーパーホースたちが種牡馬としての商品価値をさらに高めるのか、逆に傷つけてしまうのか、微妙といえば微妙ですが、競馬が面白くなるのは確かです。

でも調教師さんたちは大変ですね。スーパーホースの晩節を汚すことなくスタリオンに送り込む、想像を絶する困難な仕事だと思います。ただ調教技術とか馬への接し方は確実に向上するでしょうね。先進国がさらに進化していくことになるのでしょう。

さて、日本では春のマイル王決定戦・安田記念へ向けての前哨戦・京王杯スプリングCが行われます。ちょっと地盤沈下気味な日本マイル陣ですが、救世主みたいな存在が現れてくれないものでしょうか。

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