きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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ちょっと後味の悪いオークスになりましたが、勝ったエリンコートは強かったですね。どこまでもあのスピードを維持できそうな持久力を感じさせました。

父デュランダルがマイルまでの実績しかなく人気の盲点になっていましたが、堂々たるステイヤーぶりでした。母エリンバードは伊1000ギニーの勝ち馬で、仏G1のオペラ賞は降着になりましたがトップで走り抜けました。一流牝馬だったといって良いと思います。

曽祖母ダンシングシャドーが名繁殖牝馬でした。直系の曾孫にBCターフ2連覇、キングジョージを勝った名ステイヤーのコンデュイットがいます。ステイヤーとして将来を期待されたコスモメドウも曾孫です。

ダンシングシャドーの半妹サンプリンセスは、英オークス、ヨークシャーオークス、セントレジャーに勝ち、凱旋門賞で2着と2400m以上の距離で大活躍しています。娘のバレークインはダービー馬フサイチコンコルドの母ですね。半弟サドラーズホールも種牡馬として活躍しています。

こうした伏流水のように伝えられた血がクラシックの舞台で爆発してしまうのだから競馬は難しいです。母エリンバードを現役時代に購入して母娘2代のオーナーとなった吉田照哉の炯眼に驚かされるばかりです。

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