きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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先週末、ローマのカパネッレ競馬場で伊ダービーが行われました。カパネッレのコースは1周が2400mとかなり雄大で、直線は900mもありますから、馬を追うのも大変です。日本では昨今、イタリアの騎手が注目されていますが、こういう馬場で日ごろから鍛えられているわけです。

さて、ダービーには日本で短期免許中のニコラ・ピナン騎手を除き、おなじみの顔ぶれが揃いました。勝ったのはブランカ騎手のクラッカージャックキングという馬、直訳すれば“超一流の王”ということでしょうか。馬名にふさわしく1番人気で堂々の勝利でした。

2着はついこの間まで日本にいたウンベルト・リスポリ騎手。G1高松宮記念(キンシャサノキセキ)の馬が変わったような勝利、日経新春杯(ルーラーシップ)、京都記念(トゥザグローリー)とビッグレースを勝ちまくった手腕は健在なようです。

伊ダービー連覇を狙ったミルコ・デムーロ騎手は残念ながら6着、弟のクリスチャン・デムーロ騎手は8着でした。ちょっと最近はご無沙汰のダリオ・バルジュー騎手も出ていてこちらも10着と敗退、走るの馬だから仕方がありません。

考えてみれば、ヨーロッパ各国を鞭1本で渡り歩き、自国のダービーに騎乗するジョッキーばかりです。日本での実績が飛び抜けたものになるのもうなずけます。

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