きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

《ダービー馬はダービー馬から》とよく言われます。しかしこれはかなり至難の業、これまで77頭いるダービー馬のうち、父子制覇はわずか6組を数えるにすぎません。

なかでも《最強の親子》は、シンボリルドルフとトウカイテイオー、皇帝と帝王、いかにも負けそうにない馬名の親子でしょうか。

この最強親子はダービーのみならず皐月賞、有馬記念、そしてジャパンCまで父子制覇を成し遂げているからです。皇帝が勝利が当たり前とされる宿命と戦った馬なら、帝王は度重なる骨折で奇跡を起こし続けるしかない馬でした。

今年からディープインパクト産駒がクラシックデビューしました。ルドルフが7冠(三冠、天皇賞、ジャパンC、有馬記念2回)なら、ディープも7冠(三冠、天皇賞、ジャパンC、宝塚記念、有馬記念)、父子G1制覇のチャンスはイーブン、いやディープやや有利かな?

今回、父子制覇の可能性があるのは想定18頭中ディープ産駒が、(コティリオン、ダノンバラード、トーセンラー、トーセンレーヴ、リベルタス)とオークスに続いて大挙出走の予定です。他にも、ネオユニヴァースが2頭(オールアズワン、ユニバーサルバンク)、キングカメハメハ(ベルシャザール)、タニノギムレット(クレスコグランド)と半数に達します。

まぁ数が多けりゃ良いってもんじゃありませんが、一昨年のネオユニヴァース・ロジユニヴァース以来の父子制覇の実現可能性は単純計算で50%、かなり高確率です。確率どおりに収まらないのが競馬なんですけれど。

今週はダービー父子制覇の可能性を追ってみます。どうぞよろしくお願いします。

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