きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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海の向こうのクラシック第1弾2000ギニーは、圧倒的人気のフランケルが6馬身差の快勝劇を演じました。これで6戦6勝、いずれも楽勝続きで底を見せていません。

父ガリレオ、母父デインヒル、祖母父レインボウクエストの血統で、デインヒルやレインボウクエストの馬主でもあったカリッド・アブドゥーラ殿下のオーナーブリーダーホースです。

殿下はサウジアラビアの王族の出身で現国王の従兄弟という血筋、これまでにもレインボウクエスト、ダンシングブレーヴ、レールリンク、ワークフォースと4頭の凱旋門賞馬を所有するなど、欧米を代表し、今もっとも油の乗っている馬主さんです。

殿下にとってダンシングブレーヴ、ザフォニックに続く3度目の2000ギニー制覇ということになりますが、ダンシングブレーヴのようにチャンピオンロードを歩むのか、ザフォニックのようにマイラーとしての素質を伝えるのか、フランケルの今後の路線が気になるところです。

《馬に聞いてみないと分からない》と、ヘンリー・セシル調教師はフランケルの距離適性を語っています。このあと今月12日のダンテS(10ハロン)を使ってダービーに向かうかどうか決めるみたいです。今季クラシックの行方を占う一戦になるのでしょうか。

さて、今日の京都は雨模様で良馬場は望めそうにもありません。距離適性、重馬場の巧拙など不確定要素がいっぱいです。それこそ《馬に聞いて》みたい気分ですね。

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