きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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ケンタッキーダービー&オークスのチャーチルダウンズ競馬場がちょっとした“ジャパン・キャンペーン”になりました。ダービー馬アニマルキングダムの母は社台ファームに輸入され、来年には半弟が日本のターフに姿を現します。その他、日本がらみの話題が多かったのは昨日ご紹介した通りです。

ところでダービー3着に健闘したムーチョマッチョマンですが、Mucho Macho Manと馬名に3つのMが入っているところから、セロテープやポストイットなどでおなじみの3M社が三冠レースに限りスポンサードしているそうです。F1なんかで車体のあちこちにステッカーが貼られていますが、あんなノリなんでしょうか。でも、3Mで3着というオチはできすぎですね。

海外は一流企業がレーススポンサーになるのは珍しくないのですが、出走馬まで応援しちゃうというのは開けていていいですねぇ。ケンタッキーダービーを頂点とする三冠レースがアメリカ中の人々から広く市民権を得ていて、競馬が庶民の日常生活に溶け込んでいる証拠かもしれません。

ちなみに3M社の実質創業者ウィリアム・マクナイト氏は1960年代に22戦18勝と大活躍したドクターファーガーなどオーナーブリーダーとしても非常に高名な方で、ムーチョマッチョマンの血統をさかのぼると、氏が手がけた名馬の血が少なからず流れているようです。こうした血のロマンもアメリカ社会に認められているのでしょう。

日本? 日本ではまだ無理なんでしょうねぇ。残念です。

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