きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

才能を確固たるものにした女王

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現地時間4日フランスのロンシャン競馬場で第94回凱旋門賞が行われました。勝ったのは3歳馬のゴールデンホーンでした。ゴールデンホーンは今年イギリスダービーを制したイギリス馬でエクリプスステークスまで5連勝、国際レースでは2着に敗れて土がついたものの、前走アイリッシュチャンピオンステークスを制覇してこの凱旋門賞に乗り込んできました。3歳牡馬の優勝は2010年のワークフォース以来になります。史上初の3連覇がかかっていたトレヴは、直線外から先頭を狙うも伸び切れず4着の結果でした。

日曜国内では秋のG1開幕を告げるスプリンターズステークスが行われました。1番人気はストレイトガールで4.4倍、2番人気はベルカントで4.6倍、3番人気はウリウリで5.0倍、4番人気はミッキーアイルで6.5倍、以下ハクサンムーン、香港馬リッチタペストリー、ティーハーフとつづいてのオッズでレースが行われました。ハクサンムーンが逃げて道中を引っ張たレースは、ゴール前は大激戦。1着から最後まで1秒1差内で収まる団子状態の馬群を先頭で駆け抜けたのはストレイトガールでした。

ストレイトガールは今年春にヴィクトリアマイルを優勝。初のG1を手にしています。マイルでの女王君臨でしたが、ストレイトガールはもともとはスプリント路線を歩んできた馬で、昨年の高松宮記念で3着、スプリンターズステークスでは2着に入る実績を持っています。それでも単勝オッズが4.4倍になっていたのは、ヴィクトリアマイルが5番人気での勝利だったことや前哨戦のセントウルステークスで4着だったことなどがあるのでしょう。自らの土壌で今回堂々と勝利をあげたのですから、スプリント女王としての地位や才能を確固たるものにしたと言えるでしょう。ラストランとなる香港スプリントは昨年につづいて2度目の挑戦となります。世界でも才能を発揮してくれることでしょう。

なお2着には11番人気のサクラゴスペル、3着には9番人気のウキヨノカゼが入り、サマースプリントシリーズでチャンピオンに輝いたベルカントは13着、3番人気に支持されていたウリウリは5着でした。

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