きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2015.10.23 菊を制するは３歳最強馬

ようこそいらっしゃいませ。

先週の牝馬クラシック最終戦に続き、今週は京都の芝３０００ｍで菊花賞が行われます。
昨年は日本ダービーと同週にデビューしたトーホウジャッカルが最速で菊花賞を制し、世代最強の称号を手に入れました。春のＧ１戦線を戦い抜いてきた実績馬と夏に力を付けた上がり馬との激突が予想されます。しかし、今年は皐月賞・日本ダービーと二冠を制し、オルフェーヴル以来の三冠馬の期待がかかっていたドゥラメンテが骨折により戦線を離脱。同世代の最有力馬が抜けたことで、出走馬のどの馬にもチャンスがあるのは間違いありませんが、その一方、実力伯仲の馬たちが出てきますから混戦が予想されますね。

注目は、ディープインパクト産駒のリアルスティールとサトノラーゼンでしょうか。
リアルスティールは皐月賞２着・日本ダービー４着とクラシック戦線でも好成績をおさめています。同馬の母父は短距離を得意とするストームキャット。短距離系の血統背景だけに、いかに３０００ｍの長距離を克服するかがカギとなりそうです。
日本ダービー２着のサトノラーゼンも未知の距離にどう対応するかが勝利への足掛かりとなりそうですが、春に京都新聞杯を勝っていますから、京都の芝コースは相性が良さそうです。

菊花賞はイギリスのセントレジャーをモデルとして創設されたクラシックレースで、最も強くスタミナのある繁殖馬を選定するチャンピオンレースであるため、出走資格は３歳牡馬・牝馬に限られ、せん馬は出走できません。
最も強い馬が勝つと言われる菊花賞。
厳しいクラシック最終戦を制し、これまでにセントライト、シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴルと７頭の三冠馬が誕生しています。

３歳世代最強の称号を手にし、淀のターフに大輪の花を咲かせるのは一体どの馬になるのでしょうか。

前の記事次の記事

X（旧Twitter）でシェアする

2022