きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

秋の短距離王への道

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今週は札幌競馬場でサマースプリントシリーズ第5戦のキーンランドカップが芝1200mで行われます。本レースはサマースプリントシリーズの対象レースとなっている他、秋の短距離王を決めるスプリンターズステークスの前哨戦にも位置づけられています。そのため、短距離路線を主戦とする有力なスプリンターたちの参戦が多くみられ、白熱したレースが展開されます。
過去10年の成績では6番人気以下の下位人気馬も3着以内に8頭入り、昨年は8番人気のウキヨノカゼが優勝、9番人気のトーホウアマポーラが2着に入るなど伏兵の台頭が見られます。2014年から本レースの優勝馬にスプリンターズステークスの優先出走権が与えられることとなり、スプリンターたちにとっては重要な一戦となっています。

今年も有力なスプリンターたちが参戦してきます。

注目はダイワメジャー産駒のソルヴェイグ。前走の函館スプリントステークスでは16頭立ての12番人気という低評価を覆し、1分7秒8のコースレコードで見事優勝を果たしました。1200m~1400mの距離では5着以内を外していませんから、スプリントシリーズのトップを走るベルカントを射程圏に捕らえられるか、または一気に逆転することができるのか、要注目です。

対するは、高松宮記念を連覇し、短距離の第一線で活躍したキンシャサノキセキの産駒シュウジ。前走の函館スプリントステークスでは、優勝馬ソルヴェイグとハナ差の2着で、現在のシリーズ順位は5ポイントの6位タイですから、本レースの結果次第では、まだまだシリーズ王者への可能性は消えていません。

他にも復調の気配を見せる桜花賞馬レッツゴードンキや父ディープインパクト、母父サクラバクシンオーと魅力的な血統背景のブランボヌール、昨年のセントウルステークスを制したアクティブミノルらもいます。

今回のコースは直線が269.1mと函館競馬場の次に短く、瞬発力とスピードの持続性を要求されます。サマーシリーズも終盤戦に差し掛かり、各シリーズの王者が気になるところです。上位ポイントを有する馬たちにとっては、サマーシリーズ優勝の可能性がありますから、残りのレースもより白熱した戦いが見られそうです。

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