きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

鳴り響く3歳世代の蹄音

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先週日曜札幌競馬場で行われた「サマースプリントシリーズ」第5戦のキーンランドカップは、3歳牝馬ブランボヌールの勝利となりました。レースはシュウジが逃げて アクティブミノルが2番手。勝ったブランボヌールは道中中団馬群を追走し、直線でシュウジが後続を突き放して逃げ切り態勢に入ったところをブランボヌールが半馬身捉えてゴールイン。2着シュウジ、3着はブランボヌールの後ろからの仕掛けとなったレッツゴードンキが入った結果となりました。

それにしても驚いたのが3歳馬勢の強さでした。1、2着でワンツー。3着こそ4歳牝馬のレッツゴードンキが割って入ったものの、4着ソルヴェイグ、5着ナックビーナスと3歳牝馬が入り、掲示板は4頭の3歳馬で独占された状態となりました。
1着のブランボヌールは父ディープインパクト×母父サクラバクシンオーで昨年の函館2歳ステークスの勝ち馬です。世代初の重賞タイトルを手にしたあと、距離延長で勝ち星から遠ざかっていたものの今回得意の舞台に戻り完勝。
2着のシュウジは父キンシャサノキセキ×母父キングマンボで昨年の小倉2歳ステークス馬。今回シュウジの後ろにつけたアクティブミノルが直線でズルズルと下がっていくなか、シュウジはさらにもうひと伸びして逃げ切りを図るレースぶりでした。
4着のソルヴェイグは父ダイワメジャー×母父ジャングルポケットで、今年3月にフィリーズレビューを勝ち、桜花賞を経てスプリント路線に変更。前走函館スプリントステークスではシュウジとの叩き合いの末にレコード勝ちで古馬を打ち破っています。
5着のナックビーナスは父ダイワメジャー×母父モアザンレディで雪うさぎ賞、葵ステークス連勝で今回のキーンランドカップに参戦。今回レース前の評価では9番人気ながらも、その評価を覆す走りでした。

3歳世代といえば、先々週の札幌記念では唯一の3歳出走馬レインボーラインがヌーヴォレコルトが先着。ネオリアリズム、モーリスについで3着に入っています。レインボーラインはNHKマイルカップ3着馬ですから、さらにその上にはメジャーエンブレムにロードクエストがいて、さらに3歳クラシック頂点にはマカヒキ、サトノダイヤモンド、ディーマジェスティ、リオンディーズ、エアスピネル、スマートオーディンあるいはジュエラー、シンハライトがいることを考えると、3歳世代の蹄音が高らかと鳴り響き、勢力図が一変していく様が想像以上に早く近づいているように感じます。

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