こんなわたくしでもいつか馬主になってダービー制覇したい!有馬記念を勝ちたい!ということで始まりました『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
ゲスト山田弘オーナー3回目の今回は、愛馬サウンドトゥルーについてと馬主の楽しさなどをお聞きしました。
重賞を勝ったとき、
喜びはあとからきますね(山田)
渡辺:改めてサウンドトゥルーのチャンピオンズカップ制覇、それに2016年の最優秀ダート馬選出おめでとうございます!
山田:うれしいですね。
渡辺:少し前のレースになりますが、サウンドトゥルーのチャンピオンズカップを振り返りたいんですけれども。さすがにボクは差し切るとは思わなかったです。
山田:あの馬はあの競馬しかできないと思っていた。後方から進めて、直線で差してくる。
渡辺:そうですね。
山田:でもかならずいい差し脚は使ってくれる。前年のレースでも上がりは全馬の中でも最速だった。レース前に調教師の先生から「前の2戦よりは調子が上がっている」とコメントも出ていましたし。いい脚を使ってくれると期待はしていました。
渡辺:あとは展開が向くかどうかですよね。
山田:そう。前が空いてくれるかとかね。それが見事チャンピオンズカップではうまくハマりました。
渡辺:ボクはずっとサウンドトゥルーを追いかけていたんですよ。帝王賞とか、かしわ記念とか、日本テレビ盃とか。でもチャンピオンズカップだけは買っていなかった…。
山田:サウンドトゥルーは夏よりも冬のこの時期のほうが成績が上がる馬ですからね。その条件もうまくチャンピオンズカップでは活かされたのだと思う。
渡辺:サウンドトゥルーでG1を勝たれたときは、ガッツポーズが出ましたか?
山田:そういう風に言われることが多いんだけども、G1以外の重賞を勝ったときもそうですが、喜びはあとからきますね。
渡辺:じわっと。
山田:そのときは「やった!」という程度で終わって、家に帰ってレースのリプレイを観て、そのときですね。喜びが沸き立ってくるのは。思わずガッツポーズがでますよ。帰って来て一人でVTRを見ながらガッツポーズというのも寂しいけれども(笑)。
渡辺:馬券が当たったときの競馬ファンも、まさにそうですよね。結果がわかっているけれども、ひとりで「やった!」とガッツポーズするみたいな。
山田:まさにそうですね。
ズバリ、馬主さんって
儲かるんですか?(渡辺)
渡辺:中山馬主協会のホームページをご覧になる人の中には、馬主になりたい人もいると思うんです。その方々への参考意見としてお聞きしたいのですが、馬主に向いている性格とかってありますか?
山田:お金を持っていないとまずはダメですよね。
渡辺:ま、ま、ま。それはそうとして(笑)。
山田:馬主の方にもいろんな方がいらっしゃると思います。単純に馬が好きだという人もいますし。性格うんぬんとかいうよりも、馬が好きだ、それが一番だと思いますよ。
渡辺:ズバリ、馬主さんって儲かるんですか?
山田:一般的に儲かるものではないのでしょうか。馬主というのはある意味趣味の延長のようなものじゃないですか。
「自分の馬がレースに出ることもまた楽しい」(山田)
渡辺:はい。
山田:趣味というのは商売と違って利益を追求しない。自分の楽しみを追求する。たまたま自分の馬が勝って賞金をいただいたりしますけれども、儲けを考えて馬主をやっていたら馬主はやれないですよ。
渡辺:たしかに。ただ、趣味としては額も含めてずば抜けていますよね。
山田:そうですね。
渡辺:馬主をされていて楽しそうですよね。
山田:勝てばなおさらね。それともうひとつは自分の馬がレースに出ることですよね。レースに出ることもまた楽しい。馬柱に自分の馬が印がついていたり。キャプテンが推奨してくれたり(笑)。
渡辺:ハハハ。
山田:そういう楽しみもありますよ。