この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
今回は、「Gate J.SHINBASHI」での公開収録。グリーンチャンネルの競馬中継でキャスター、リポーターを務める山本潤さんにお越しいただきました。
競馬女子アナになったきっかけ
キャプテン渡辺(以下、渡辺):今回の「キャプテン渡辺ウィナーズサークル」は公開収録で行います。ゲストはグリーンチャンネルの競馬中継でお馴染みフリーアナウンサーの山本潤さんです!
山本潤(以下、山本):よろしくお願いします。普段は番組進行をする側なので、聞かれる立場はとても新鮮ですね。
渡辺:今日は根掘り葉掘りいろいろ聞かせていただきますね!
山本:わかりました(笑)。「Gate J.」では金曜日にイベントをすることが多いんですが、木曜日(収録日)にも関わらずたくさんの方にお越しいただきましたね。
渡辺:来られた方の中には間違いなくパチンコ帰りがいるでしょうね。場所が新橋ですから(笑)。
山本:パチンコと競馬、キャプテンさんの聖地かもしれない(笑)。
渡辺:ギャンブルは私の人生そのものですからね。さっそくお話を伺いたいのですが、潤ちゃんが競馬女子アナになったのはいつ頃ですか?
山本:グリーンチャンネルで競馬の番組を担当するようになったのは、2001年からですね。ジャングルポケットがダービー馬になった年です。
渡辺:もともと競馬のファンだったとか、どういう経緯で競馬の女子アナになられたのですか?
山本:所属事務所に「競馬の番組の女子アナと競輪の女子アナとどちらのオーディションを受けますか?」と提案があったのが最初のきっかけです。どちらも経験が無かったので、どちらを受けようか両親に相談したところ「馬の方がかわいいから競馬にしたら!」とアドバイスがあり、グリーンチャンネルのオーディションを受けました。
渡辺:それまで競馬はご覧になっていたのですか?
山本:いえ、ぜんぜん。競馬って馬が走っているくらいの知識しかなかったです。
渡辺:もしそのとき競馬ではなく競輪を選んでいたら、いまの潤ちゃんはなかったかもしれないですよね。
山本:少なくとも競馬には携わっていなかったと思いますね。
私の修行時代
渡辺:競馬のことをまったく知らない状態で、はじめて競馬の世界に入ってみていかがでしたか?
山本:私が入ったばかりのころは競馬サークルに女性が足を踏み入れるのはタブーの雰囲気がありましたね。厩舎の方に話を伺ってもあまり会話をしてくれず、女子アナは何も知らないだろうみたいな雰囲気でした。調教師とのコミュニケーションも本当に難しかったです。今はトレセンもだいぶ変わりましたよね。キャプテンさんをはじめ、女子アナ、女性タレントがトレセンに行っても厩舎の皆さんが気さくに対応されますよね。
渡辺:むしろ女性に皆さん優しいですよね。
山本:当時は化粧はするな、スカートは履いていくなは当たり前でしたし、ましてやトレセン内で被り物して和気あいあいとした撮影なんて考えられなかったです!
渡辺:大久保洋吉先生なんて「ウイニング競馬」で自ら率先して被りたがってますから(笑)。
山本:あはは(笑)。大久保先生もだいぶ丸くなられましたよね。以前はティアドロップのサングラスをして遠くからその姿を見ると佇まいがすごく怖くて、避けて通りたいなと思わせる雰囲気でした。人ってだいぶ変わりますね(笑)。それに今はSNSで調教師の先生が馬の話しだけでなく、プライベートの話もされているじゃないですか。もし今の時代にトレセンに行っていたら、私の競馬女子アナ生活も違っていたと思いますね。
渡辺:調教って朝が早いじゃないですか。どうやって現地まで入るのですか?
山本:トレセンの中に筑波寮というのがあって、そこに泊まっていました。火曜とか水曜日になればドッと記者の方が来ますけど、月曜なんて誰もいなくてお化けがでるんじゃないかというくらい人影が無くシーンとしていて。3階建ての建物の端っこに一人で寝泊まりしていました。
渡辺:トレセンの周りは山だらけですし、逃げ出そうと思っても逃げ出せない(笑)。
山本:初めてのレギュラーだったので当時のことは印象深いですね。月曜日の夜にトレセンに入って、火曜日に前の週に勝った馬の調教師さんへインタビューして、水曜日に朝の調教を見て、週末は競馬開催と、振り返ると馬にしか会っていないというような一週間でした。
渡辺:潤ちゃんの修行時代という感じですね。
山本:そうですね。まだ20代そこそこでしたからだいぶ鍛えられました。当時のトレセンは私の修行時代ですね。
騎手に聞くキャプテン渡辺のここだけの話
- Q.グリーンチャンネルのトレセンリポートに女子アナが出るのって潤ちゃんが最初だったのですか?
- A.私は2代目です。(山本潤さん)
渡辺:潤ちゃん以前にもどなたかいらしたのですか?
山本:古くからグリーンチャンネルをご覧になっている方はご存知だと思いますが、私よりだいぶ先輩の清水祥子さんがいらして、そのあとを受け継いだのが私です。
渡辺:いわば、競馬女子アナの先駆者ですよね。
山本:トレセンに女子アナなんていませんでしたから。どこかの厩舎でイベントがあっても、女子アナが参加すると不平等になるので行くべきじゃないという暗黙のしきたりみたいのもありましたし。時代とともにそういう雰囲気も変わってきたのでしょうね。
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