この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
今回は2018年度JRA賞最優秀障害騎手に選ばれた五十嵐雄祐騎手にお越しいただきました。
2018年度最優秀障害騎手
キャプテン渡辺(以下、渡辺):今回は、昨年最優秀障害騎手に選ばれました五十嵐騎手にお越しいただきました。まずは受賞されたお気持ちからお聞かせいただけますか?
五十嵐雄祐騎手(以下、五十嵐):1年間とおして、ケガなく騎乗できたことが結果につながったと思います。
渡辺:騎手はケガと隣合わせなのに、障害騎手はさらに身近ですものね。
五十嵐:ボクの場合、これまでケガも多かったですから、よけい無事に騎乗できてよかったです。
渡辺:そもそもなんですけど、騎手を目指そうと思われたきっかけは何だったのですか?
五十嵐:中学生のときにゲームのダビスタをしていて、それが競馬に興味をもつようになったきっかけですね。
渡辺:ダビスタから競馬に入った方、多いですよね。
五十嵐:そのあと家で競馬中継を観るようになってだんだんハマっていき、ジョッキーになりたいと思うようになりました。
渡辺:そのころ印象に残っているレースはありますか?
五十嵐:正直、あまり覚えてないです(笑)。
渡辺:競馬のどのあたりに惹かれてジョッキーを目指そうと思われたのですか?
五十嵐:騎手ってすごく格好いいなと思いました。あとダビスタだとG1勝つと賞金が1億円くらい入ってくるじゃないですか。当時のボクは何も知らなかったので、騎手になってG1勝つとその賞金がまるまる騎手に入ると思ってたんですよ。
渡辺:あはは(笑)。
五十嵐:騎手になるとお金もすごいんだなって思ってました(笑)。
両親からの反応は?
渡辺:ジョッキーになりたいと決めたとき、ご両親は反対されなかったのですか?
五十嵐:やりたいならやってみれば、という感じでしたね。
渡辺:それまで馬術とか競馬に関わることは何かされてたのですか?
五十嵐:全然したことがなかったです。小学校のときに水泳をしていたくらいです。
渡辺:ご両親は競馬をされているのですか?
五十嵐:競馬はやらないですね。
渡辺:両親からしたら、せめて普通に高校を出てくれと思いますよね。
五十嵐:母親からは普通に高校を行ってからでもいいんじゃないって言われましたが、高校卒業してからだと身体も大きくなっちゃうじゃないですか。
渡辺:たしかにそうですね。父親からは何か言われましたか?
五十嵐:父親は背中を押してくれましたね。とにかく勉強するのが嫌だったんですよ(笑)。
渡辺:競馬学校に行っても勉強ってしますよね(笑)。
五十嵐:自分がやりたいことの授業だから、それは問題ないんですよ。
渡辺:嫌いなところで耐えるよりも、もっと違う道があるんじゃないかと...。
五十嵐:はい。それがボクにとってはジョッキーの道だったんです。