この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
今回は、今年騎手になられた大塚海渡騎手、小林凌大騎手、菅原明良騎手の3名にお越しいただきお話をうかがいました。
デビューして感じたこと
キャプテン渡辺(以下、渡辺):今回は2019年にデビューした新人騎手3名にお越しいただきました。皆さん、若い! 今日はよろしくお願いいたします。
大塚海渡騎手(以下、大塚)・小林凌大騎手(以下、小林)・菅原明良騎手(以下、菅原):よろしくお願いします。
渡辺:デビューからおよそ半年が経ちましたが、ここまでの感想からお聞かせいただけますか?
大塚:競馬にだいぶ慣れて落ち着いて騎乗できるようになってきたんですが、レースを経験すればするほど考えることが多くて、改めて競馬の奥深さを感じています。でも競馬に乗ることは楽しいので、もっと勉強しないといけないと思ってます。
渡辺:小林騎手はいかがですか?
小林:競馬の世界の厳しさをこの半年で味わいました。ボクも競馬にはだいぶ慣れてはきましたが、身につけなきゃいけない知識がもっと必要だなって感じています。
渡辺:菅原騎手は9月終えて18勝。順調な滑り出しですね。
菅原:乗れる馬に恵まれていたことが大きいです。でも本当だったらもっと勝てるはずですし、ボク以外の騎手が乗っていたら勝てたんじゃないかという馬もいるので、満足はぜんぜんしてないです。
渡辺:レースで一番苦労するのはどの部分ですか?
大塚:直線での進路取りが一番の課題です。馬がいないところに出したいんですけど外に出しすぎてもロスしちゃうし、なるべく馬を真っ直ぐスムーズに走らせたいと思ってるんですが、なかなか難しいです。
小林:ボクは、逃げるなと思っていた馬が逃げずに違う馬が逃げたり、考えたことと真逆のことが起きたときの対処法ですね。
菅原:ボクもレース中に判断力が問われるところが難しいです。事前に5〜6パターンの展開をアタマに入れて騎乗するようにしてるんですが、それでも考えていたことと違うことが起きるので、判断力をもっと身につけていきたいです。
同期を意識しますか?
渡辺:今年2019年の新人騎手は関東と関西合わせて7名です。勝利数だと関西に所属した齋藤新騎手が9月時点で27勝とトップですね。意識しますか?
大塚:ボクもそれくらい勝ちたいという思いはあります。
小林:ボクは自分があまり焦っちゃうといけないので、同期の成績は気にしないようにしています。
渡辺:まずは初勝利をあげたいですね。
小林:はい。
渡辺:夏の福島で人気になっていたこともありましたよね。ここで勝つだろうと思って馬券買って応援してたんですよ。
小林:福島最終レースのヨークテソーロのときですね。厩務員さんからは絶対逃げたら勝つと言われたし、斤量も49キロだったので逃げたんですけど、直線向いたらドンドン後ろに下がっていって...。でも今は技術を身につけるのが大事なので、焦らずにひとつひとつ丁寧に乗ることを心がけるようにしています。
渡辺:菅原騎手は最多勝を目指したいですね。
菅原:それもありますけど、でもボクはそこが目標ではないですし、もっと上を目指したいので、いまは自分が出せる結果を出していくことに集中してます。
渡辺:新人騎手を毎年見ていると、減量がなくなってから苦戦するケースも多いですが、そのあたりはいかがですか?
大塚:減量中はある程度、馬に乗せてもらえますから、減量が終わってからが本当の勝負だと思ってます。
小林:勝ち星を重ねるならいまのうちですよね。
菅原:函館や札幌の短距離を勝たせていただいたんですが、1000mダートだと斤量も少ないのでスタートダッシュもつくし、先手を取れれば二の脚使って残れるケースもあったので、減量の恩恵は大きいですね。
騎手に聞くキャプテン渡辺のここだけの話
- Q.皆さんの趣味を教えてください。
- A.映画をたまに観たりすることです(大塚騎手)
音楽が好きでずっと曲を聞いていることが多いです(小林騎手)
海外競馬を観ることです(菅原騎手)
渡辺:大塚騎手の好きな映画はなんですか?
大塚:映画だったらなんでもいいです。たまにワンピースとかアニメも観ます。
渡辺:小林騎手はどんな曲を聞いてますか?
小林:最近だと、BUMP OF CHICKEN とか好きです。
渡辺:長渕剛とかどうですか?
小林:ボクは聞かないですけど、渋いですね(笑)。
渡辺:菅原騎手はどうして海外競馬を観るのですか?
菅原:外国人ジョッキーがカッコよくて外国人騎手みたいな乗り方をしたいと思って観てます。