この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
今回は、今年騎手になった木幡育也騎手、武藤雅騎手、横山武史騎手の3名にお越しいただきお話をうかがいました。
デビューしてこれまでの手応えは?
キャプテン渡辺(以下、渡辺):今回は今年デビューした新人ジョッキー3名の登場です。皆さん、若い! ボクよりも遥か年下・・・(汗)。そんなわけで皆さんからみたら倍以上生きてきたおっさんからの質問ですが、よろしくお願いいたします。
木幡育也騎手(以下、木幡)・武藤雅騎手(以下、武藤)・横山武史騎手(以下、横山):よろしくお願いします。
渡辺:さっそくなんですが、デビューしてから半年が過ぎましたが、実際にレースで馬を走らせて手応えというか騎手になってみてのいまの心境を伺ってもよいですか?
木幡:そうですね。ボクはまだ4勝しかしていないので、まずは焦らず勝鞍を伸ばしていきたいという気持ちでいます。
渡辺:でも新人で4勝ですよね。そう勝てるわけではないですし、4勝でも立派ですよ。
木幡:いやぁ、雅がすでに16勝だし結構差が開いているので、もっと勝鞍を増やさないと、と思ってます。
渡辺:武藤騎手はどうですか?
武藤:ボクの場合、初勝利が新人騎手の中でも一番遅かったんで。同期に負けたくないという気持ちもあったから、自分自身冷静を保つことを大事にしてきてました。最近は勝鞍も増えてきたし、いい馬にも騎乗させてもらう機会も増えたので、今後もしっかり結果を残していきたいです。
渡辺:武藤騎手は穴馬を馬券に持ってくるよね。ボクが武藤騎手の乗る馬を買ってないときによく来るし(笑)。
武藤:いえいえ(笑)。
渡辺:横山騎手は騎手としてデビューしてどうですか?
横山:そうですね。想像以上に競馬は難しくて、厳しい世界だなと痛感しました。初勝利を挙げたといっても馬の力ですし。
渡辺:デビュー前、お父さんの横山典弘騎手が「アイツは相当な騎手になる」とベタ褒めでしたよね。
横山:いや、ぜんぜんまだまだですね。
渡辺:お互いにライバル意識はありますか?
木幡:それは、ありますね。
武藤:全員に負けたくないですけど、それ以上に同期には負けたくないです。
渡辺:とは言え、皆さん仲良さそうですね。
木幡:仲はいいですよ。
渡辺:3人でどこか遊びに行ったりしますか?
武藤:デビューしてからはないですね。
渡辺:休みの日は何をされているのですか?
木幡:平日は調教で夕方になれば寮にいて、休みの日はバス釣りをしたりしてます。
武藤:ボクも普段は調教をつけて、競馬が終わってからはゆっくり休んだり、牧場回ったり、ライブが好きなのでアーティストのコンサート会場に行ったりです。
横山:ボクの場合、体を休めることがほとんどですね。最近、ボウリングにハマっているのでたまに行きます、お父さんと。
渡辺:お父さんと!
横山:はい。競馬だけでなく、ボウリングもガチで強くてなかなか勝てないです(笑)。
目指している騎手は?
渡辺:父親や兄弟が騎手でジョッキー家系ですが、両親や兄弟から何かアドバイスをもらったりしていますか?
横山:うちの場合は、時に厳しく、時にやさしくですね。兄からも教わること多いですけど、兄の考え方とお父さんとはまた違うし。どちらも参考にしています。
渡辺:武藤騎手はいかがですか?
武藤:ボクの場合、基本はほとんど水野先生から教わってます。レースの流れだったり位置取りだったり、あとボク自身、夏開催始まる前までは逃げたこともなかったのでもっと前に出した方がいいとか、水野先生が目につくところを指摘してもらってます。
渡辺:木幡3兄弟はどうですか?
木幡:うちの場合は、互いにライバルですね。兄弟同士でライバルなので、アドバイスもらい合うというよりは負けたくないという気持ちの方が強いです。
渡辺:目指している騎手はどなたですか?
木幡:ボクはモレイラ騎手と柴山雄一騎手です。
渡辺:これまた全然違うタイプの騎手ですね。モレイラ騎手はさておき、柴山騎手はどういうところを尊敬しているのですか?
木幡:実技面でもそうですし、普段の人とのコミュニケーションがしっかりしていて、とても礼儀正しいですし。ボクもそんな風になりたいと思ってます。
渡辺:武藤騎手はどなたになりますか?
武藤:ボクは勝浦騎手ですね。馬の邪魔をしないレース運びとかすごく上手くて。それに普段の振る舞いも面白いですし、そういった部分でもすごく尊敬できます。
渡辺:横山騎手は?
横山:やっぱり横山典弘騎手ですね。小さいころにテレビに映るお父さんを見て、別人というか輝いていて、すごいなと感じていました。