この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
今回のゲストは『ウイニング競馬』で番組MCを務めるジャングルポケット・斉藤慎二さん。キャプテンとは長年番組共演する仲。2人の競馬トークをお楽しみください。
競馬を見るようになったきっかけ
キャプテン渡辺(以下、渡辺):今回のゲストは、ウイニング競馬でMCを務めるジャングルポケット斉藤です。今日はよろしく。載せちゃマズい話題はすべてカットするので、どうぞぶっちゃけてください(笑)。
ジャングルポケット斉藤(以下、斉藤):緊張するなぁ(笑)。
渡辺:いまさら聞くのもあれだけど、競馬を始めたきっかけって何だったの?
斉藤:きっかけ? そうだね。出身が千葉で地元が中山競馬場からすぐ近くなんだけど、田舎に帰ったときに親戚のおじさん連中がテレビをガムシャラに観ててさ。「うぉー、いけいけ」とか普段はおとなしいおじさんもテレビの前で興奮していて、何だろうと思ったらそれが競馬だった。
渡辺:それっていくつのとき?
斉藤:中学生。親父に馬を見に行きたいとせがんで、最初に連れてってもらったのが船橋競馬場で、そこからだね、馬を見に行くのにハマったのは。
渡辺:競馬場に行っても馬券買えないでしょ。馬だけ見てても退屈じゃない?
斉藤:オレ、ギャンブルというより馬が好きなんだよね。そのうち中山競馬場にも行くようになって、馬ばかり見てた。そのころ野球部に入ってたから、競馬場に行くとしたら雨で練習が休みになったときだけで、週末になると雨降れって祈ってたよ。
渡辺:馬が好きなら、野球部を辞めてそれこそ乗馬とかそっち方面に行けばよかったじゃないの。
斉藤:野球部は親父とおふくろの説得でどうしても辞めれなかったんだよ。両親が野球好きで「オレ相当うまくないよ」と言っても「頼むから高校まで野球部に入ってくれ」と泣きつかれて、それで野球してた。乗馬は楽しいよね。奥さんとハワイにツアーで行ったんだけど、乗馬もツアーに入れてもらって、1日中楽しんでた。
渡辺:ツアーだと一般人と一緒にハワイを見て回るんでしょ。
斉藤:そう。当時、全然わからなくて、海外っていったらツアーで行くもんだと思ってた。ガイドの人が「はい、集合!」と言ったら一般の方と一緒に集合写真撮ったりして、最終的には参加者全員と写真撮って1組のカップルなんか「離れたくない」って泣いてくれた(笑)。
渡辺:芸能人がハワイにツアーで行くって、何かが違うと思うんだけど(笑)。
斉藤:その後もハワイに行ったら毎回乗馬してるから、スキルもだいぶついてきたね。オレ、馬がむちゃくちゃ好きなのよ。家でポニーを飼いたいと思ってるから。
馬券への目覚め
渡辺:そんな純粋に馬好きだった少年から、いつしかすべてを投げ売ってまで馬券を買うようになり、おかしくなるわけじゃないですか(笑)。それってどのあたりからなの?
斉藤:サラリーマン時代、22歳くらいだね。船橋で営業の仕事してて、仕事の合間に馬券買ってた。
渡辺:そのころからお金はかなりつぎ込んでたの?
斉藤:レース100万円賭けたこともあったよ。
渡辺:100万! お笑い芸人になる前の話しだよね。
斉藤:そう。サラリーマンのときで、仕事が本当にキツくて、馬以外に趣味はないし、彼女もいない。時間があるときは一人で競馬場。仕事もこのまま続けててもいいのかなと自暴自棄になってた時期で、「それなら自分が好きなもので人生一発大勝負してやろう」と思って、給料とボーナスが入ったときに100万円賭けたの。
渡辺:思い切ったね。
斉藤:今でも覚えているけど、8頭立てで4番人気の馬に複勝50万円買った。そうしたらオッズが変わって、あれ、この馬こんなに人気ないのか...と思って、もう50万円同じ馬の複勝を買った。追加した50万円を窓口のおばさんにお金渡すとき、さすがに手が震えたよ(笑)。それでレースが始まって手応え抜群で中山の坂を上がってきて、後ろも離れていたしペースも遅かったから残れるだろうと思ったら、直線でズルズル後退して2番手3番手になり、ゴール前ギリギリ残すと思ったときに1頭後ろから来て写真判定になった。7〜8分くらい審議したかな。判定が出て結果4着。すべて失ったよ(笑)。
渡辺:4着というのが、また精神的ダメージが大きいね。
斉藤:退場時間になっても動けなかった。放心状態のまま警備員が来て「出てってください」と言われて、電車賃も残ってなかったから中山から当時住んでた八千代台まで歩いて帰った。
渡辺:斉藤って馬券に大金つぎ込むけど、ギャンブラーという感じとはちょっと違う感じがするんだよね。100万円賭けて儲けたかったとかではないでしょ。
斉藤:自分の好きなものに対して、一発男としてやるべきことだなと思ったのが1番かな。馬も好きだし、競馬場の雰囲気も好きだし、一番熱くなれるのが競馬。だから一人で勝負しに行ったし、それくらい当時から競馬が好きだし、いまもその気持ちは変わらないね。
ゲストに聞くキャプテン渡辺のここだけの話
- Q.好きな騎手は?
- A.ミカエル・ミシェル騎手(斉藤さん)
渡辺:どうしてミシェル騎手なの?
斉藤:番組で一緒になったときにあまりにも美人だったというのもあるけど、一番は日本の競馬やファンに対して愛を感じたことだね。
渡辺:twitter もすぐフォローしてたよね。
斉藤:藤田菜七子ちゃんとか地方競馬だと宮下騎手とか、女性騎手でもこれだけやれるというのを広めてくれてる中で、外国から来て南関東の男の世界で、こんな綺麗な人が騎手として結果を残せるというのは、可能性がさらに広がった感じがするよ。
渡辺:たしかにとても美人だよね。
斉藤:ミシェル騎手のレースは全部観てる。ミシェル騎手って日本の競馬も愛しているし、そういう人が日本に来て活躍してくれるとめちゃくちゃ嬉しいね。