
この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
ジャングルポケット斉藤さんにお越しいただいてのインタビュー2回目。今回は競馬場が大好きという斉藤さんに、その理由を伺いました。
営業マンからお笑い芸人へ

渡辺:馬券で負けて立ち上がれないときってあるよね。そんなときどうしてる?
斉藤:オレは負けたショックはその日だけだね。次の日にはケロッと忘れてる。船橋で営業の仕事してたころは、仕事が忙しすぎて考える時間すらなかったから、ショックを引きずるヒマもなかったし。
渡辺:そもそも営業マンからお笑いに入ったのって、どういう経緯だったの?
斉藤:ある日上司に会議室に呼ばれてさ。でっかい会議室で2人きりで、「斉藤くん、この仕事面白くないでしょ。あんた面白いから、よしもと行けば」って言われたの。オレが役者やりたいこと知ってたから「芸人から役者になれば言いんじゃない。そういう人いっぱいいるでしょ。だったらこの仕事に固執しなくてもいいんじゃないの」って。
渡辺:就職せずに、最初から役者を目指そうとは思わなかったの?
斉藤:劇団の養成所にも行ったよ。でも座員になれなくて落とされた。それで地元に戻って就職したの。
渡辺:そうなのか。
斉藤:上司に呼び出された次の日に『Deview』っていうオーディション雑誌買って、よしもとの養成所の締切を見たら2日後に迫ってた。すぐに願書と会社に退職届を出して。そしたら上司から電話かかってきて「あんた何やってんの!」って。「昨日言われたとおりにしたんですけど」って言ったら、「あれはあんたが仕事に集中してないから、冗談のつもりで言ったんだよ」と言われてたんだけどもう願書も出してるし、それに大会議室に呼び出されて真顔で「よしもと行け」って言われたら、誰だって本気だと思うよ(笑)。
渡辺:NSC(吉本総合芸能学院)でも競馬はやってたの?
斉藤:東京のNSCの場所って大井町なんだよね。歩いて大井競馬場に行ける距離にあったから、ボイストレーニングとか漫才とか芝居とか稽古のあとは必ず大井競馬場に行ってた。それに京王線で府中にも行けるから、土日のネタ合わせ終わったらあとは東京競馬場にも行って、そんな生活だったね。
競馬場の何が好き?

渡辺:斉藤って、ほんと競馬場好きだよね。競馬場の何が好きなの?
斉藤:なんだろな。お祭りみたいな雰囲気もそうだけど、オレの中で競馬場って普通とは全然違う別空間な感じがするんだよね。
渡辺:そのあたりの感覚は、オレみたいなただの馬券好きとはちょっと違うんだよね。
斉藤:競馬場にいると、すごく落ち着く。レースとレースの間に時間もあって、その間においしいもの食べれるし。たとえるなら、競馬場はある意味、高級料理がたくさん揃っている場所だよね。ギャンブルしに来ているというより、その場の空気を楽しみに来ている感じだよ。いつだったかは、船橋競馬場のパドックで馬をずっと見てて、気がついたら3レースくらい終わってたこともある。
渡辺:かといって馬にロマンを求めているのかというと、馬派とは思えないくらいの額を馬券につぎ込んでるよね。
斉藤:「他に何か欲しい物ないのか?」と言われるくらい賭けてるね。
渡辺:いまは結婚して落ち着いたところあるけど、結婚する前とか賭け方が凄かったじゃない。あのころ、何を求めて賭けていたの?
斉藤:好きな馬が多かったのもあったね。馬券を買うことでその馬への執着心も湧いてくるというか。
渡辺:でも、1レースに10万円も20万円も賭けすぎでしょ(笑)。
斉藤:以前付き合ってた彼女とディズニーランドに行くはずが、舞浜ではなく気がついたら船橋競馬場なんてこともあった。馬券当たったら、ららぽーとで好きな物買ってあげるからと約束したけど、負けてひと言も話さずに帰ったこともあった。
渡辺:仮にもし当たったら、約束通り物を買ったりするの?
斉藤:買うよ。馬券が当たって結構な額になったときに、それこそ20万円くらいバッグ買ってプレゼントしたりとか。
渡辺:オレだったら、馬券で得たお金でさらに博打しようって思うなぁ。そのあたりの姿勢は斉藤とはちょっと違うんだよね。斉藤ってパチンコ、パチスロ、オートとか、他のギャンブルしないもんなぁ。
斉藤:やるのは競馬だけ。ほんとオレは馬が好きなんだよ。
ゲストに聞くキャプテン渡辺のここだけの話
- Q.穴党を変える予定はないの?
- A.ない!(斉藤さん)。
渡辺:だいぶ長いこと一緒に番組してるけど、馬券の買い方は当時からいまも変わってないよね。
斉藤:変わってないね。貫き通してる。
渡辺:オレとか、選ぶ馬や馬券の買い方だいぶ変わったよ。
斉藤:ウイニング競馬でも1年目から番組スタッフに「オレは馬券を買います、しかもそれなりの金額を賭けます、人気馬には賭けません。MCは下手くそだけど、馬券に対しては視聴者と同じく馬券を買って同じ目線でMCをします」と言って、その姿勢はいまも貫き通してる。
渡辺:変えようとは思わないの?
斉藤:それが自分のやり方だし、それでいいと思ってるわけ。外れるとかそういう問題じゃなくて、オレができるのはこのスタイルだけ。変えないできたから今の自分があると思ってるし、芸人としても一緒でNCS時代からやってることは変わってないよ。






















































