この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
DMMドリームクラブ 野本取締役へのインタビュー4回目は、DMM BANUSYの今後の展開についてお話を伺いました。
セリは難しい...
渡辺:募集馬をどれだけ満口にできるかは活躍馬をどれだけ多く取り揃えられるかにもよると思いますが、例えばセレクトセールでどの馬にするかは野本さんが決めているのですか?
野本:最終決断は私の方でしますが、それは会社としての最終承認です。血統に詳しい方、数名から何頭かピックアップしていただき、いろんな方の意見を伺いながら話し合いを経てどの馬にするかは決めています。
渡辺:今年もセレクトセールで有力馬を何頭か購入されましたが、セレクトセールを体験された感想はいかがですか?
野本:セリの難しさを感じています。実際は2億円くらいが相場の馬でも、いざセリが始まり値段が上がり始めると適正な価格を超えて止まらなくなることもありますから。
渡辺:事前に予算は決めているのですか?
野本:大枠では決めています。でも事前にたとえば1億円の馬を3頭、3億の馬を1頭、5000万円の馬を6頭と決めて予算を組んだとしても、まずそうはならないので難しいですね。
渡辺:なるほど。
野本:それに有力馬候補がたとえば5頭いて、良血馬を1頭でも落とせたらいいなというスタンスで臨んでいます。何頭購入できるかは、その場になってみないとわからないですね。
夢を追いかける、追い求める体験
渡辺:今後、DMM BANUSYをこんな風にしていきたいなど、事業としての理想形はありますか?
野本:会員の方から感謝のお言葉をいただくこともあり、そういっていただけるような体験をより多くの方に提供していけることが理想です。
渡辺:競馬ファンだと馬券の延長で考えてしまいがちですから、どうしても回収を考えてしまいますよね。
野本:サービスコンセプトを浸透させつつ、そういう面も含めて、バランスを取ることが必要だと思い募集口数の変更も考えています。
渡辺:あくまでもサービスの立ち位置は、馬主には投資ではないそれを超える何かがあるということですものね。
野本:はい。一口でも持っていただき、馬と一緒に夢を追いかける、追い求める体験をぜひ味わっていただきたいですね。
DMMドリームクラブ 野本取締役に聞くキャプテン渡辺のここだけの話
- Q.土日は競馬場へ行かれるのですか?
- A.夏競馬が開催されていた福島へ行ってきました。(野本取締役)
渡辺:結構、現場へは行かれているのですか?
野本:以前ほどではないですが、出走するレースはできるだけ現地に行くようにしています。
渡辺:現地まで行って、結果惨敗だと凹みませんか?
野本:それも含めて馬主気分ですから(笑)。でもこの前、福島競馬場での未勝利戦で馬が勝ってくれたときは本当に嬉しかったですね。この嬉しさはG1も未勝利戦も同じ気持ちでしたね。
DMMドリームクラブ 野本取締役へのインタビューは今回で終了です。次回は、小手川準 調教師・深山雅史 調教師・宮田敬介 調教師へのインタビューです。