この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
カンニング竹山さんをお招きしてのインタビュー。4回目は、競馬ファンを増やすためにはどうしたらよいかなどをお聞きしました。
今回のインタビューは「Gate J. (東京・新橋)」で行いました。
競馬ファンを増やすためには
渡辺:最近ボクの周りで競馬をしている芸人が減ってます。競馬だけでなく、パチンコ、パチスロなどギャンブルの話をしている若手芸人がいない。そういう若い芸人にも競馬をしてもらうどうしたらよいでしょう?
竹山:芸人という仕事で生活しているにも関わらず、きちんとバイトに行って生活してますという真面目な若手芸人が結構多いからね。どうやればいいのかね。直接、競馬場に連れていったりとか、競馬場で仕事してもらって競馬に触れる機会を増やすとかかな。競馬場に行けば楽しさを体感できるからね。
渡辺:ボクは中山競馬場に温泉施設をつくって周辺施設を充実させたらもっとファンは集められるんじゃないかとか思うんですが、いかがですか?
竹山:子どもたちや女性が来ると、もっと男性も集まるのでしょうけど。競馬場内にショッピングモールとかあっても、馬券を買うかといったらそうじゃないような気もするし。それだったら、競馬場を使っていないときにモニターでは競馬を映しながらフェスしたりして、競馬場があることを分かってもらうとか、そういう楽しみ方の提供もいいかもしれない。
渡辺:まずは競馬場に来させることが大事ですね。
竹山:オレもそうだったし。競馬とはいい付き合い方したら楽しいからね。若手芸人に限らず、食わず嫌いの人もいると思うので、そういう人はまず競馬場で競馬を見たらいいと思うね。あとはなんだかんだいって、スターホースとスタージョッキーだね。スターホースとスタージョッキーが出てくれば、他のマスコミも取り上げてくれるし、競馬を見にくるお客さんも増えると思う。
渡辺:新人ジョッキーだと上が詰まっていていい馬がなかなか回ってこないから、スターになるのは難しい状況もありますよね。
竹山:その子はその子なりに頑張るしかないよ。それこそイケメンジョッキーだっているし、菜七子騎手みたいな女性ジョッキーもいるわけだし。上が詰まっているとか関係なしに、頑張ってのし上がればいいわけだし。
渡辺:たしかに、そうですね。
竹山:スターホースは時の運だから、出るときは出る。オルフェーヴルの凱旋門賞から7、8年経つでしょ。もう間もなく、新しいスターホースが出てくると思うんだよね。それで凱旋門賞も勝つ馬も出てきて。そうなってくると、また変わるかなと思う。
渡辺:競馬場にスターホースやスタージョッキーがいると、盛り上がりますよね。
竹山:どの世界でもいっしょだよね。以前と比べると圧倒的に競馬場もきれいになっているし、わかりやすくなっている。楽しいし、そういう場があることを知らないだけだと思うんだよね。あとはキャプテンもファンを惹きつける役目を担わないといけない。ウィニング競馬に出演してるわけでしょ。予想が外れて子どもと絡んだりしてるだけじゃなくて、真面目な顔して「今日は今月のギャラ全部この馬にぶち込みます」「今日は母親からお金借りて来ました。全額いかせていただきます」とか常に全力で馬券を買うとかさ。
渡辺:借金してまで競馬しないと言ってたじゃないですか(笑)。
竹山:それはオレの中のルールであって(笑)。レース後、カメラを向けられたら「ふざけんじゃねー!」と本気で叫んで競馬場を走り去ってくとかさ。テレビは何百万人も観てるわけでしょ。ワンカット、ワンカットがチャンスなわけだし。常にそれをしていたら、ウィニング競馬やばいぞ、面白いぞという雰囲気になって、競馬を知らないファン層も番組観るよ。そのへんはキャプテンがやらないといけない。
渡辺:なかなかそうは言っても(笑)。
一口馬主生活
渡辺:竹山さんは一口馬主もされてますよね。そのあたりはどうですか?
竹山:一口は楽しいよ。100%の馬主ではないけど、競馬の見方が変わる。無事に走ってくれという思いが強くなるし、8着までには入れば賞金がもらえるからね。応援の仕方が変わるよ。オレが投資した馬が、いつデビューしてどう育っていくのだろうみたいな楽しみもある。
渡辺:馬ってデビューするだけでも大変だし、ましてや1勝する重みも実感できますよね。
竹山:デビューするまで時間がかかったり、途中で脚をケガしちゃったりね。ブラックスピネルは投資したお金は回収できたけど、お金だけの目的でやるとなかなか難しいよね。血統見たりとか、自分のお金の都合とか考えながら選ぶけど、お金儲けだけを考えたらできない。でも、やるかやらないかで言ったら、オレは一口馬主はやった方いいと思う。
渡辺:400口とかありますし、金額も数万円から入れられますし。
竹山:一口馬主をすると競馬の見方が変わる。やれるチャンスがあれば、やって欲しいと思う。
渡辺:いずれ馬主になりたいとは思いませんか? 60歳、70歳で馬主余生とかどうですか?
竹山:それこそ経済的に余裕があってちゃんとしていれば考えるかもしれないけど、いまはまだ他にもやりたいことあるし、オレにはいまは一口くらいがちょうどいいね。いずれチャンスがあればだね。それこそキャプテンが馬主になることだよね。中山馬主協会の仕事をしていて、馬主になって立場が逆転して今度はインタビューされる側になったら、素敵な話だよね。
渡辺:そうなれるよう、芸人としてがんばります!
竹山:がんばるはわかったからネタ作りだよ。芸人はネタでのし上がるしかないからね。土曜のウィニング競馬でまずそれをやれ!
渡辺:うわぁ…。今週のウィニング競馬がすごいプレッシャーです。汗が出てきました…(笑)。
カンニング竹山さんへのインタビューは今回で終了です。次回のゲストは、藤田菜七子騎手です。
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