この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
カンニング竹山さんへのインタビュー3回目は、馬券術についてお聞きしました。
今回のインタビューは「Gate J. (東京・新橋)」で行いました。
馬券術
渡辺:竹山さんといえばキレ芸ですが、競馬でブチ切れた思い出深いレースはありますか?
竹山:うーん、これというレースがすぐには出てこないんだけど、以前トラックマンの印をそのまま信用していた時期があって、条件戦で圧倒的に印がついている馬が4着だったりしたときはものすごい腹立ててた。でもいまは逆にそういうレースが来たらチャンスと思って、あえて本命馬を外して馬券を買うようにしてるね。
渡辺:竹山さんは、どちらかといえば穴党ですか?
竹山:トータルでみると3〜4番人気の馬を買うことが多いけど、自分のスタイルは基本勝ち馬だけ予想するやり方。競馬って1着を当てるゲームだと思っているので、この馬が勝つと思ったらその馬を1着固定して、その下を7〜8頭バーっと買う。その馬が来たらほぼ当たるように馬券を買うようにしてる。
渡辺:馬を選ぶときに何を見て判断しますか?
竹山:馬場と距離だよね。あと1番よく観るのはレース映像だね。過去のレース映像を何度も観る。
渡辺:いまはJRA-VANでも過去の映像観れますからね。
竹山:この馬は勝ちそうだなと思ったら、過去のレースを何度も観る。このレースでは負けたけど、最後の伸びができるなら次は勝つなとか、この脚なら東京ではどうだろうとか。で、過去の成績を見ると東京でも勝ってる、なら東京に出てきたときに狙おうとか、そうやって選ぶことが多いね。
渡辺:これまで的中したレースの中で、これは!という会心のレースはありますか?
竹山:一番嬉しかったのは、夏から狙っていたスリーロールスが菊花賞を獲ったときだね。この馬は春こそクラシックに出れなかったけど、条件戦の走りからこれは長い距離は強いはずだし、陣営も菊花賞を狙っているなと感じたわけ。案の定、1000万条件を2度使って菊花賞に出てきた。
渡辺:2009年の菊花賞ですね。
竹山:レースでは8番人気だったけど、オレの中ではグリグリの1番人気だった。本命はこれだと思って、馬券もスリーロールスから入って。菊花賞こそ狙い目だと思ってずっと見てきたから、それが当たったときはすごく嬉しかったね。秋口はダービーとか出れなかった馬が秋はここ狙ってるぞとか、天皇賞行こうとしているなとか、それがあるから面白いね。そういうのを見つけて狙うのが好き。それがハマるとすごく嬉しい。
狙っている馬
渡辺:好きなジョッキーや注目しているジョッキーはいますか?
竹山:ジョッキーで誰が好きとかはないけど、やっぱり武騎手の騎乗を見てると神業だと思うことが多いよね。えー、ここから出れんの!とか。本当にすごいと思うことが多い。
渡辺:天皇賞(秋)のキタサンブラックもそうでしたし、今年では春のオジュウチョウサンのレースもそうでした。
竹山:プロだよね。オレより年上なのにまだ最前線でやれるというね。オレよりも2つ上だからね。以前、武騎手と飲んでいたときに、最初はオレに敬語を使って途中からオレが年下とわかって「お前年下じゃないかよ」って言われて。最初から年下って言ったじゃないですか!って(笑)。
渡辺:いま秋口に向けて狙っている馬はいますか?
竹山:ダート馬でこれはというのがいるんだけど、名前がパッと出てこない…。あとダービーで5着に負けちゃったけど、ブラストワンピース。オレはブラストワンピースはダービー馬と思ってたし、秋はでかいところを獲ると思う。あの馬の時代がくるんじゃないだろうかとみてる。相当強いと思うから。
渡辺:ブラストワンピースかぁ。ハービンジャー産駒は去年G1獲ってるけど、どうだろう…。
竹山:あの馬は強いよ。あといままでずっと期待して出てこないかなと思っているのがダートの強い馬。凱旋門賞馬はもうそろそろ日本馬から出ると思っているけど、アメリカに行っても強い日本馬を見たいと思ってるんだよね。
渡辺:それこそクロフネみたいな。
竹山:とんでもなくダートで強い馬ね。アメリカに連れていきたくなるような、ダート競馬で強い馬を見たいんだよね。
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