この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
父は元騎手で現在美浦トレーニングセンター所属の田中剛調教師の田中歩さん。インタビュー2回目は、親子間だけの競馬秘密情報はある? そんな話題を中心にお届けします。
今回のインタビューは「Gate J.SHINBASHI」で行いました。
親子だけの極秘情報ってありますか?
渡辺:親が競馬関係者だと、競馬も子どもの頃から身近ですよね。馬券も早くから買われたりしてたのですか?
田中:買うようになったのは父が調教師になってからですね。父の厩舎の馬が出走するとき、単複応援馬券をずっと買ってました。
渡辺:本格的に馬券を買うようになったのはいつごろですか?
田中:新聞で予想をするようになってからです。
渡辺:スポーツ報知で掲載している『田中歩の馬と歩もう』ですね。お父さんから馬券に役立つ、親子だけの極秘情報は得られたりしますか?
田中:父に聞いても、「走ってみないと分からないよ」と言われることがほとんどです。厩舎の馬のことや調教メニューの組み立てなどで精一杯という感じがします。なので、私も滅多に聞くことはないです。
渡辺:自厩舎のここだけの情報だったら、教えてくれますか?
田中:父が最終追いきりに乗ったりするので、そのあとの状態は教えてくれますけど、それは皆さんにも話していることですし、ここだけの情報というのはあまり話さないですね。
渡辺:あの馬の馬券買っておけよ、みたいなのは...?
田中:それはないですね。でも、高松宮記念でショウナンアンセムが17番人気で3着に入りましたよね。私、紙面で3番手評価にしたのですが、最終追い切り後に父が会心の笑みで「最高にうまくいったよ、抜群だった」と話していたので、それが後押しにもなりました。
渡辺:『追い切りが抜群だった』というコメントは新聞でよく見るからなぁ(笑)。しかもそのコメントを信じて買うと、来た試しがない!(笑)。
馬券の予想は難しい...?
渡辺:競馬の予想スタイルっていかがですか? 自慢ですが、最近のボクの予想の成長力って凄いんですよ。
田中:キャプテンさんって競馬歴長いですよね。
渡辺:晩成型のタップダンスシチー状態なんです。ここにきて、どんどん狙い目がよくなってますから。
田中:競馬の予想スタイルって長くつづけると変わっていくものですか?
渡辺:ボクはどんどん変わってます。NHKマイルカップではケイデンスコールの単勝5000円もってましたからね。単勝なんでハズレですけど(笑)。。
田中:私も予想にケイデンスコールは入れてたんですよ...。ちなみに馬券を買うときのポイントなどはありますか?
渡辺:競馬は逃げ馬ですね。皆さん、逃げ馬なんですよ。一頭で逃げること(逃げイチ)がわかっている馬は、黙って買っておいた方がよいです。ボクは逃げ馬だけに絞って注目するようになってから、回収率上がりましたから。特に人気のない逃げ馬ですね。これはさすがに逃げ切りはないでしょという馬が逃げ切ることがあるんですよ。
田中:アーリントンカップのイベリスとかもそうでしたよね。12番人気で逃げ切りましたし。
渡辺:まさにそうなんです。逃げイチがわかっていたら買いです。それを貫くことができたら絶対収支はプラスだと思いますね。
田中:人気にしている逃げ馬はどうですか?
渡辺:人気の逃げ馬ほど買うのが馬鹿らしいことはないんですよ。100%マークされるわけですから。それよりも1頭強い差し馬がいて、有力馬がその馬の動きを気にしているときの人気薄の逃げ馬。馬場を味方して逃げ切ってしまうから、こういう展開こそ「待ってました!」ですね。
田中:私の予想方法のひとつに入れてみようかな(笑)。
田中歩さんに聞くキャプテン渡辺のここだけの話
- Q.歩ちゃんの10年後の未来像を教えてください。
- A.そこまで考えたことがないです(笑)(田中歩さん)。
渡辺:こうなりたいっていう理想は少しはあるでしょ?
田中:毎日仕事をこなすだけでいっぱいいっぱいで、その先のことは全然考えられないです。
渡辺:競馬関係の仕事にずっと携わっていきたいとか。
田中:それはありますね。でも将来どうなるかわからないですし、老いていく一方なので(笑)。
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