この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
大竹調教師へのインタビュー3回目。今回は大竹調教師の学生時代の話題を中心にお話を伺いました。
髪の毛をバッチリ決めて...
渡辺:大竹調教師の競馬以外の趣味も気になってまして、小耳に挟んだのですが、学生時代にモテたくてバンドをしていたのは本当ですか?
大竹:はい。本当です(笑)。
渡辺:やっぱり本当だったんですね(笑)。。
大竹:バンドは高校のときからですね。髪の毛をバッチリ決めて(笑)。
渡辺:担当はどこだったんですか?
大竹:最初はキーボードをしていて、そのあとはドラムですね。
渡辺:ボーカルやギターをやろうとは思われなかったんですか?
大竹:弦楽器は指が短いので苦手なんですよ。いわゆるFコードが弾けない...。
渡辺:ドラムって縁の下の力持ちというか、ボーカルに比べたら女性ウケは限られそうですよね。
大竹:女性からモテるのはボーカルとギターですね。ドラムはステージを動けないから、ストイックに叩くしかないんですよ。でもたまに女性から声をかけられたと思ったら、大崎騎手を応援してます!みたいな(笑)。
渡辺:当時よく聞いていた曲って何ですか?
大竹:The Cure ってわかるかな。かなりマニアックかもですね。
渡辺:ロックバンドだとセックス・ピストルズとかならわかるんですが。
大竹:ピストルズもコピーしましたね。頭、爆発させて。いやぁ、懐かしいです。
最近ハマっている趣味は?
渡辺:最近ハマっている趣味は何ですか?
大竹:哲学です。
渡辺:哲学とは、またずいぶんお硬い趣味ですね。
大竹:近代哲学。レヴィ=ストロースとかですね。『野生の思考』という本があるのですが、本を読みながら馬の接し方や調教に活かせないかなとか考えてます。
渡辺:全然ついていけないっす...。
大竹:馬も含めて、生き物と対峙するということはどういうことなんだろうとか。面白いですよ。
渡辺:映画などは観ますか?
大竹:観ますよ。わりと多趣味かなと自分では思います。広く浅くいろんなものを吸収して馬に役立てられたらと思ってます。
渡辺:競馬以外も含めて、これだけは譲れないものはありますか?
大竹:本を読む時間です。
渡辺:読書家ですね。
大竹:本を読む時間を作るのが大事だなと思いますね。調教師を10年もしているとスタッフも育ってきて、ある程度任せられるようになってくるんですね。それにこの年になってくると、ひとつひとつの細かい作業を指示するよりも、達観してもっと大きな全体の方向性とか全体の雰囲気づくりが大事になってくると思うので、いろんな考えを得るために読書の時間は大事ですね。本を読む時間は譲れないです。
大竹調教師に聞くキャプテン渡辺のここだけの話!
- Q.バンドだけでなくDJにも手を出していたという話は本当ですか?
- A.はい。これも本当です(笑)。(大竹調教師)
渡辺:DJをはじめたのはいつ頃ですか?
大竹:六本木のマハラジャに代表される“ディスコ”は全盛でしたが、後でオープンする芝浦ゴールドのような“クラブ”でプレイするDJはまだ日本に浸透していない時期でしたね。
渡辺:バブルまっさかりの頃ですね。
大竹:ドラムって体力使ってエネルギーを注いでいるわりにはモテないんです。レコード回すだけで、周囲を盛り上げられて、しかもカロリー消費しないでこんなにモテるんだったらこっちの方がいいやとすぐにシフトしました。20歳くらいですね(笑)。