この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
木村調教師へのインタビュー3回目。今回は、競馬以外の趣味についてお聞きしました。
ここだけの話ですが、
鹿島アントラーズが好き
渡辺:このインタビューも2年くらいになりますが、皆さん競馬のことを本当に考えてますよね。むしろ競馬しか考えてないような人ばかりです。仕事だからそういうことは当たり前なのかもしれないですが、木村調教師は競馬以外の趣味はおありですか?
木村:他の方はそうなんですね。私は競馬以外でしたら、鹿島アントラーズのことしか考えてないですよ(笑)。
渡辺:そうなんですね(笑)。実際にスタジアムに観に行かれたりするんですか。
木村:行きますね。
渡辺:サッカーが好きなのですか?
木村:サッカーと言うよりは鹿島アントラーズが好きなんです。
渡辺:それはなぜですか?
木村:サッカーのチームづくりって、厩舎の運営と似ているんじゃないかなと私は思っているんです。
渡辺:選手の配置とかですか?
木村:サッカーと同じように厩舎もメンタルスポーツという点で共通項がありますよね。
渡辺:具体的に伺ってもよいですか?
木村:厩舎スタッフだけでなく、牧場からオーナーから何から、この馬を走らせたいというエネルギーの蓄積が馬を勝たせていくというか。
渡辺:たとえば木村厩舎を応援してくれる人がいればいるほど、エネルギーも沸いてくるといった感じですか?
木村:スタッフにいい責任感を持たせながら、何か応援したくなるようなコミュニケーションをとっていくことが大事と感じています。
モチベーションを上げる秘訣
渡辺:スタッフのモチベーションの上げ方は秘訣があるのですか?
木村:うちはスタッフが責任を感じて自分たちで上げていってくれてますね。厩舎としては、ビジョンを共有して、方向性を示して、みんなでそれに向かって進んでいる感じです。
渡辺:鹿島アントラーズというとかつて活躍されたアルシンドくらいしか知識がないです(笑)。
木村:鹿島アントラーズは2018年に20冠目のタイトルを手にしましたからね。金字塔ですよ。何年にも渡ってトップレベルで実力を発揮するのは憧れですね。チームの根幹となる結果の数字があって、さらに絶え間なく立ち戻れるビジョンがあって。うちの厩舎が同じことをできているわけではないのですが、うちもあんな風になったらいいなと思って鹿島アントラーズを観てます。
渡辺:まさか木村調教師から鹿島アントラーズが出てくるとは、意外でした。
木村:内緒にしてたんで(笑)。この前、スタジアムに行ったら「木村先生ですか? 一緒に写真撮ってください」と言われて、競馬のキーワードが出てくると仕事モードになっちゃうので、鹿島アントラーズのことは内緒にしてました。
渡辺:今日のインタビューでバレちゃいましたよ(笑)。
木村:そうですね(笑)。でも、競馬以外の施設でも声をかけていただけるようになったのは大変幸せなことですし、競馬場内外を問わずファンの方は大切にしたいです。ファンの温かい声援がとても励みになりますので。