【第4回】さらなる高みを目指して
お笑い芸人のキャプテン渡辺です。趣味は競馬にパチスロ、麻雀とギャンブル毎日三昧。土曜テレビ東京系列で放送中の『ウイニング競馬』にも出演中!
この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
内田博幸騎手にお越しいただいてのインタビュー4回目は、ゴールドシップ、今後の目標などをお聞きしました。

ゴールドシップ

内田騎手と言えばゴールドシップ。「ヤバかったです(笑)」

渡辺:インタビューで馬の性格や競走馬としてレースに走らせるまでの大変さの話題がでましたが、内田騎手というとゴールドシップが思い浮かびます。ゴールドシップもやりとりするのに大変な馬だったのではないでしょうか。

内田:ゴールドシップはすごかったですね(笑)。

渡辺:すごかった(笑)。

内田:競馬って人間の手が加わって成り立っているので、馬がわがままだとどうしようもない。人間が上だと思わせないといけないので、ゴールドシップには気迫で押し返してましたね。

渡辺:それは調教のときですか?

内田:調教のときもそうですし、返し馬や輪乗りのときでもそうですね。「お前に負けないからな」「やったらやりかえすからな」「やるならやってみろ」という気持ちですよ。その気迫でゴールドシップには対してました。あれだけ気の強い馬で500キロもあって、オレが一番だと思っている馬に対して、気迫で負けたら何もできないですよ(笑)。

渡辺:馬をコントロールするというか、そういう手の内に入れるのは何か技術があるのでしょうか?

内田:ちょっとしたコツはありますね。上のクラスにいる馬でレース前に立ち上がってしかたがない馬でも、ちょっとしたことで立たなくなったこともありますね。

渡辺:なるほど。

内田:全部がそううまくいかないですから、自分でも賭けの部分はありますが、そういう馬に対する経験も含めて引き出しを多く持つことがレースにも役立つのかと思いますね。だてに30年ちかく騎手をしていないですから(笑)。

さらなる高みを目指して

渡辺:内田騎手は1970年生まれで50歳も見えてきていますが、まだまだ全然現役最前線でいけますね。

内田:コンディションも含めて自分ではまだまだいけると思ってます。若い子も頭角を現してますが、ベテランはベテランの味を出して、若い子は若いフレッシュなレースをして、互いに競い合って技術を向上させていけたらと思ってます。

渡辺:若い騎手のレースを意識したりしますか?

内田:レースでボクだとそこまで積極的にできないな、と思うことはありますね。若い子だけでなく、ベテランの方でもさすがだなぁと思うことはありますよ。

渡辺:そういうのを盗んだりしているんですか?

内田:好調なジョッキーの勝ちパターンとか見て、今日はこういう感じがいいのかとかね。そういうところも自分なりに吸収していくことは大事ですから。

「引き出しをもっと増やしていきたい」と内田騎手

渡辺:的場文男騎手は60歳を超えてますが、何歳くらいまで現役を続けたいとかありますか?

内田:馬に乗りつづけられる限りは続けていきたいですね。石崎(隆之)騎手に森下(博)騎手も60歳超えても馬に跨ってますし。

渡辺:そう考えると内田騎手もまだまだ若手ですね(笑)。

内田:いま時点では結構頭数を乗ってもきついとは感じてないですし、あと何年か経ってどうなるかはわからないですが、乗せてもらえる需要があるならつづけていきたいですね。乗せてもらえるような騎乗をして、それにはまだまだ自分なりに変えていかないところは変えていって、引き出しを多くして、技術を高めていかないといけないという気持ちはありますね。

渡辺:2008年に地方から中央に来て、そのとき中央の騎手には負けたくないという気持ちはありましたか?

内田:地方騎手だからとか、中央騎手だから、あるいは外国人騎手だからとかはそういう枠にはとらわれたくないですね。むしろ騎手だから負けたくない、それだけです。

渡辺:最後に今年の目標をお願いできますか。

内田:一番はG1を勝つことですが、フェブラリーステークスを勝ったので、そうですね。年間100勝して、もうひとつG1勝ちたいですね。

渡辺:勝利数3桁はひとつの目標ですか?

内田:やっぱり騎手ですから、できなくてもそれに向かって頑張る、できなくても精一杯やっていれば、よし来年こそだと次に向かっていけますので。

渡辺:ボクとしてはリーディングを目指してもらいたい。

内田:スキがあればもっと上位にいきたいなと思ってます。まだまだ高みを目指して引き出しを増やして年間100勝、がんばりますのでよろしくお願いします。


内田博幸騎手へのインタビューは今回で終了です。次回は、加藤征弘調教師へのインタビューです。

内田博幸:1970年7月生まれ。1989年に大井競馬場でデビュー。2004年に初の南関東・地方競馬全国リーディングを獲得、2006年には佐々木竹見騎手の年間勝利数の記録を塗り替え524勝を挙げ、またJRA所属外騎手最多勝記録も更新。2008年に中央へ移籍。ノンコノユメのほか、ピンクカメオ、オウケンブルースリ、エイシンフラッシュ、サクセスブロッケン、ゴールドシップなどでこれまで中央G1制覇多数。
キャプテン渡辺:1975年10月生まれ。お笑い芸人。競馬、競輪、パチンコ、パチスロは趣味の域を超えていまや生活の一部に。特技は関節技。2015年度の船橋競馬場のイメージキャラクターを務める。現在テレビ東京系列で放送中の『ウイニング競馬』にレギュラー出演中。
※この記事は 2018年5月18日 に公開されました。
佐藤 伝二 さん、佐藤 万寿雄 さん
長谷川 雄啓 さん
団野 大成 騎手
JRA競馬学校 小林 淳一 教官・阿部 尊留 教官
吉田 豊 騎手
武 豊 騎手
福永 祐一 騎手
石川 裕紀人 騎手
永島 まなみ 騎手
古川 奈穂 騎手
おがわじゅり さん
丸田恭介 騎手
栗田徹 調教師
チャクイウ・ホー騎手
ミカエル・ミシェル騎手
今村聖奈 騎手
山田弘オーナー
小堺翔太 さん
早見和真 さん
ジャングルポケット 斉藤慎二さん
金子光希 騎手
畠山吉宏 調教師
弥永明郎さん
山本潤 さん
大塚海渡 騎手・小林凌大 騎手・菅原明良 騎手
小手川準 調教師・深山雅史 調教師・宮田敬介 調教師
DMMドリームクラブ 野本 巧 取締役
松岡正海 騎手
田中歩 さん
大竹正博 調教師
萩原清 調教師
五十嵐雄祐 騎手
国枝栄 調教師
木村哲也 調教師
手塚貴久 調教師
稲垣幸雄 調教師・加藤士津八 調教師
藤田菜七子 騎手
カンニング竹山 さん
山田敬士 騎手
戸崎圭太 騎手
加藤征弘 調教師
内田博幸 騎手
石橋脩 騎手
(株)G1レーシング 吉田正志代表
尾関知人 調教師
東京サラブレッドクラブ 西川哲社長
木幡育也 騎手・武藤雅 騎手・横山武史 騎手
田中博康 調教師・林徹 調教師・和田勇介 調教師
藤澤和雄 調教師
菊沢隆徳 調教師
(有)サンデーレーシング 吉田俊介代表
ゴルゴ松本さん
松木安太郎さん
山田弘オーナー
西川賢会長 x 里見治オーナー

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