この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
ゲスト石橋脩騎手を迎えてのインタビュー3回目。今回は騎手が感じる走る馬、走らない馬などの話題を中心に伺いました。
走る馬、走らない馬
渡辺:騎手の方がこれは走りそうな馬だと言いわれることがありますが、走る馬、走らない馬の違いってわかるものですか?
石橋:そうですね。馬に跨ったときに違いを感じます。いい馬は身体つきが違うというか、ハリとか、皮膚に触ったときの感じとか違いますね。
渡辺:なるほど。
石橋:いい馬は歩かせたら動きもしなやかで柔らかいですし、走ったときにもグッと力強いです。
渡辺:であるなら、レース前に走りそうな馬を教えてほしい(笑)。
石橋:身体のバランスのよいだけなら、そういう馬はたくさんいますので走る走らないはまた別だと思います。
渡辺:馬の状態もいい悪いありますし。
石橋:追い切りでいうなら、こちらが指示を出した時にスッと反応して動ける馬は状態もよさそうだなと感じますね。
渡辺:もし仮にパドックで全部の馬に乗れたら、今日はこの馬とこの馬が走りそうってわかったりしますか?
石橋:それはわからないです(笑)。ある程度までは絞りこめるかもしれないですが、ゴツゴツしてるなと感じても走る馬は走りますし。
渡辺:ならば返し馬はどうですか? 返し馬でこの馬は走りそうとかわかったりしますか?
石橋:つづけて乗せていただいている馬に跨っていれば今日は歩様悪いなとか、調子はよさそう、と感じることはあります。でも返し馬で全力で走っているわけではないですし、走り方が雑でも動く馬は動きます。速いスピードを出す場面になってはじめてその馬が走る走らないがわかるので、返し馬だけでは判断しにくいですね。
競馬以外の趣味
渡辺:競馬以外の話題で、趣味の話を伺ってもよいですか?
石橋:趣味ですか? ないです(笑)。
渡辺:ズバリですね(笑)。
石橋:休みがあるなら、何かしたいというよりは休んでいたいです(笑)。
渡辺:レースがない日は家にいることが多いんですか?
石橋:そうですね。平日は掃除をしたり、子どもの習い事の送り迎えとか、妻と買い物に行ったり、子どもが学校から帰って来たら宿題をいっしょにしたりしています。
渡辺:家の中に自分専用部屋があってそこで趣味に没頭するとか。
石橋:家でひとりになることはほぼないです。
渡辺:ひとりの世界に入ることはあるのですか?
石橋:調整ルームに入るときだけですね。
渡辺:騎手になられるきっかけってゲームだったじゃないですか。いまもゲームはされてますか?
石橋:最近はしてないですね。
渡辺:ほんと趣味は競馬という感じですね。
石橋:そうですね。
渡辺:好きなテレビ番組とか?
石橋:うーん…。木曜日に自分の乗る馬が発表されるんですが、これまで乗ったことない馬は過去のレースを観てどういう風に乗ろうかイメージしてレースに向かうようにしてますし、レースを観るのは好きですね。
渡辺:ちなみにカラオケなどには行かれたりしますか?
石橋:家族で行ったりしますよ。
渡辺:何を歌いますか?
石橋:それは秘密です。ボクはそういうの言わないタイプですから(笑)。
渡辺:石橋騎手らしいです(笑)。