こんなわたくしでもいつか馬主になってダービー制覇したい!有馬記念を勝ちたい!ということで始まりました『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
新人調教師の田中博康調教師、林徹調教師、和田勇介調教師の3名にお越しいただいてのインタビュー。今回は調教師の話題から離れて、競馬ファンを増やすための施策について伺ってみました。
目指す厩舎のスタイルとは?
渡辺:調教って厩舎によって微妙に違いますよね。そのあたりはどのように勉強されるのでしょうか?
林:美浦トレセンには100厩舎くらいあります。トレセンにいれば厩舎それぞれのよい部分を見れますから、他の厩舎の調教を見ているだけでも楽しいですし、私はいろいろな厩舎の調教を見ながら勉強しています。
渡辺:馬を預かり、いざ調教していく過程でなにか調教スタイルであったり、厩舎のスタイルをこうしていきたいと考えてたりしますか?
和田:ボクはあまりこれと形を決めるのではなく、できるだけ馬に合わせて調教していきたいと思っています。
田中:ボクも馬に合わせて調教していきたいと思っているんですが、馬の良し悪しを見極めて調教できるようになるまで時間もかかると思うので、ある程度システム化できるところはしていきたいですね。ジョッキー時代にいろんな厩舎の馬に乗らせていただいて、そのときにシステム化された厩舎の方が成績上位に来ている傾向があった。なので、システム化も大事だと思っています。
渡辺:林調教師はいかがですか?
林:私の場合は、まずは良いと思ったものをドンドン取り入れて、そこから自分のスタイルを作っていこうと思っています。
競馬ファンを増やすためには…
渡辺:少し話は変わるのですが、ボクの周りの若い芸人さんで競馬をしない人が多いんです。もっと競馬ファンを増やすためにこうしたらいいというご意見を伺ってもよいですか?
林:私は競輪で車券を買っていたことがあるのですが、現場に来ていただいた方がライブの面白さが伝わりますよね。いまの若い人はキャッシュレスと言うか、デジタル化された世界でマークカードを塗って券売機で馬券を買うのは時代遅れという感じもします。そのあたりを変えていってほしいというか。
渡辺:フォーメーションとか、ボックスとか、ワイド、馬連、馬単とかマークシートの種類も豊富だし初心者はまず迷いますよね。
林:それにいまはネットでも馬券を買えますから、わざわざ現場まで行くよりも家で買った方がラクと思うファンも多いでしょうし。でもそうなってしまうと、ライブの面白さはなくなってしまう。現場でもっと気軽に馬券を買える方法があればいいのかなと思いますね。
渡辺:マークシート以外の方法で、ですか?
林:それこそSuica(※)で馬券を買えたりだとか。
和田:それは面白いですね。
渡辺:なるほど。
林:ただお金が増えた減ったの移動を記録するのではなくて、プラスになった分がチャージされたり。現金でも馬券は買えるけど、違ったやり方で馬券を購入できる方法もあったらよいのかと思いますね。
田中:ICカードを使ってピッとすると馬券を買えるみたいな。
和田:たしかにいいかもしれない。
渡辺:うーん・・・。そうではないと思うんですよね。
田中:逆にファン目線でこうしたらよいとかありますか?
渡辺:以前インタビューでも言ったんですが、温泉ですね。
田中:競馬場にですか?
渡辺:そう。競馬場に温泉あったら絶対に行くと思うんですよ。宿泊施設も作って前日から宿泊できるようにして。開催当日は温泉につかりながら、それこそICカードでピッとして馬券を買えたらボクは最高だと思う。
和田:それはいいですね。
渡辺:競馬場内に温泉ができたらボクは毎日行きますよ。
田中:なかなかその発想はなかったです。
和田:競馬ファンで足りないのは女性と家族で、男性でも結婚していたら競馬に行きたくても行けない人もいるでしょうし、温泉ができれば家族連れで競馬場にも行きやすいですね。
渡辺:あとショッピングモールですね。競馬だけでなくて、隣接地にショッピングモールを併設すれば競馬場は一大観光地になりますよ。
和田:それはいいアイデアですね。
林:我々も馬券を買ってもらわないと競馬会は成り立たないですから。そのためにも競馬への来場者を増やすことも考えないとですね。
渡辺:競馬会に望むのはズバリ温泉でしょ! でも何の話だと(笑)。
※「Suica」は、東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。