第1回目のゲストは中山馬主協会・西川賢会長と里見治オーナー。今回は、話題の種牡馬フランケルの話題を中心にお聞きしました。
クラウンにダイヤモンド、
2頭ともに凱旋門賞も(里見)
渡辺:サトノダイヤモンドは2017年は、海外の予定ですか?
里見:ありますよ。調教師と話ているんですが、クラウンだったらドバイですし、場合によっては2頭とも凱旋門賞も考えてる。
西川:それも、おもしろいですね。
渡辺:ダイヤモンドの凱旋門賞、楽しみですね。
里見:よっぽどのことがない限り行こうと思ってます。
西川:サトノクラウンのドバイもいい。海外の馬場も合いそうですし。
渡辺:里見オーナーといえば、サトノアーサーもいます。
里見:アレスも可能性はあると思っていましたが、朝日杯を勝ってくれました。今年の世代の中で自分の持ち馬の中では一番だと思っています。
渡辺:ボクはPOGをやってまして。サトノクロニクル、ボクの一番の期待馬なんですよ。
里見:これも凄いいいと言われてますよ。しがらきの乗り役の方々が、ラーゼンよりもいいと言ってました。
渡辺:サトノラーゼンといえばダービー2着馬じゃないですか!
話題のフランケルの血は
どうでしょうか?(渡辺)
「買ってこようかな(笑)」(里見オーナー)
渡辺:お二人にとり、話題のフランケルの血はどうでしょうか?
西川:ボクはフランケルの仔は夢があると思いますよ。
里見:買ってこようかな(笑)。
渡辺:ハハハハ(笑)。
西川:ウエスタンマンデラにフランケル付けたら、牡馬が生まれたんですよ。
里見:それはいいじゃない。
西川:それが…。放牧中に事故で亡くなったんですよ…。
里見:ほんと!
西川:また付けようかと思ってる。いまはゴールデンホーンがお腹に入ってるんですよ。これからはフランケルとゴールデンホーンの時代になってくると思う。
里見:ウエスタンマンデラにフランケルって私はいいと思うなぁ。
西川:しかも牡馬ですよ。立派な馬でね。楽しみにしていたらいきなり『すいません! 事故で亡くなってしまいました』と言われて…。
里見:向こうで産ませたの?
西川:そう。向こうで産ませて向こうで育てていたんですよ。1歳になったら日本にもってこようと思っていて。
里見:それはもったいないことしたね。本当に残念だね。
西川:ウエスタンマンデラといえばね。里見オーナーと競った馬ですから(笑)。
里見:そうだね(笑)。
西川:でもまだウエスタンマンデラは向こうに置いてありますから。フランケルつけて持って帰ってきますよ。
フランケルは負けたことないから、
仔は絶対走ると思っていた(西川会長)
渡辺:フランケルは種牡馬として日本でいけると思っていましたか?
西川:フランケルは負けたことないから、仔は絶対走ると思っていた。強い馬には遺伝性というのがあって。重賞を勝っているお母さんにフランケルをつけたら絶対に強いのが出てくると思っていた。ある程度の配合もありますけどね。
渡辺:かつてラムタラが全然だめだったこともありましたよね。
西川:あれはラムタラ自体が2☓4のノーザンダンサーこてこての血統なんですよ。こういう馬は遺伝が弱い。
里見:2☓4。それはきついね。
西川:パニックになる馬が多かった。ラムタラの繁殖牝馬も残っていないでしょ。ボクも付けないですよ。そういう仔には、そういう遺伝が強くなっちゃう。
里見:そんな馬を買ってこなければよかったのにね。あの当時で40億円くらいでしょ。
渡辺:売られちゃったということですかね。
西川:結局、目につく馬がほしかったんでしょうね。
里見:静内の組合が買ったんで。あれで大損した。一口1億くらいでね。
西川:最近だと静内にエンパイアメーカーが鳴り物で入ってきた。3連勝したとき、みんなディープのあとにエンパイアいったんですよ。ところがその後、全然ダメ。
里見:エンパイアは来るかと思ったんだけどね。
渡辺:いまは産駒はダート馬のイメージですし。でも当たれば大きな世界でもありますね。
里見:スクリーンヒーローとかね。種付け料も一気に凄いことになった。
西川:以前は何十万円だったんだよ(笑)。