この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
藤田菜七子騎手を迎えてのインタビュー。2回目の今回はJRA女性騎手最多勝の記録を更新した感想などについてお聞きしました。
レースで楽しいとき
渡辺:騎手を目指そうと思ったときに、憧れのジョッキーはいましたか?
藤田:競馬をそれほど知らない私でも武豊騎手のことは知ってました。それくらいすごい方ですし、憧れますね。
渡辺:女の子だと特に小さい頃にアイドルになりたいと思う子も多いと思うんですが、アイドルジョッキーになりたい気持ちはありますか?
藤田:有名になりたいとはあまり思ったことはないです。それよりも馬に乗っていたいですし、ジョッキーとして勝ちたいという思いのほうが強いです。
渡辺:ボクなんか芸人をしていて、周りからチヤホヤされたいと思っているんですが、そういうのもあまりないですか?
藤田:はい。そういうことを考えたことはないです。
渡辺:どんなときが一番嬉しいですか?
藤田:やっぱりレースに勝ったときが一番嬉しいし、楽しいです。
渡辺:レース前に、今日はこうしようとか戦略を立てることはありますか?
藤田:はい。レース前に考えなきゃいけないことっていっぱいありますね。
渡辺:レース中に楽しいと思うことってありますか?
藤田:最後の直線ですごく手応えがいいときとかは、楽しいなと思います。周りは手応えあまりなくて、これは勝てるんじゃないかと思ったときはすごく楽しいです。
JRA女性騎手最多勝記録
渡辺:デビューした年が中央で6勝、翌年が12勝でJRA女性騎手の年間最多勝利記録を更新しました。そして2018年8月には通算35勝目をあげてJRA女性騎手最多勝記録をも塗り替えました。改めて率直なお気持ちをお聞かせいただけますか?
藤田:女性騎手の道を作ってくださった先輩に感謝しないといけないなと思います。記録については通過点にできるようにとは思ってましたが、記録自体はそこまでは意識はしていなかったです。
渡辺:そうなんですね。でも嬉しかったでしょ。
藤田:はい。周りの方にたくさんおめでとうと言っていただいたことが嬉しかったですね。
渡辺:デビューしてからこれまで思い描いているとおりに来れていますか?
藤田:たくさんの方に支えていただいて、順調にきているかなと思います。でも勝たないといけないレースもありましたし、取りこぼしたレースもありますし、もっともっとがんばらないといけないと思います。
渡辺:いま21歳ですよね。デビュー3年目でJRA女性騎手最多勝記録は思っていた以上に早かったのではないですか?
藤田:競馬学校で勉強していたときもそうだったんですけど、デビューしたあとのことが全然想像できなかったので、思っていたよりも早かったとかはあまりないです。今はたくさんの方に支えられて馬に乗せていただいてるので、感謝しなければなと思っています。