きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2013.10.7

ようこそいらっしゃいませ。

第92回凱旋門賞が終わりました。

昨年ゴール前でよれて2着に終わったオルフェーヴルが、今年は世界に神脚を魅せその名を歴史に刻む姿をどこか胸の内で当然の出来事のように想像していただけに、最後の直線でフランスのトレヴが先頭でゴールしたときは、言葉にならない感情と熱いものがこみあげてきました。あれだけの着差がついたのですから完敗といえるでしょう。ヨーロッパの層の厚さと世界の高さを改めて感じさせられたレース結果でした。

それにしても世界には脱帽するほどの馬がいるものです。優勝したトレヴは地元フランス牝馬で、仏オークスにヴェルメイユ賞とG1・2連勝、追加手数料約1300万円を払っての凱旋門賞出走で無敗のまま頂点にのぼりつめました。馬主はカタールの王子シェイク・ジョアン・ビン・ハマド・アール・サーニ殿下です。仏オークス制覇後にトレヴをトレードで獲得します。当初は凱旋門賞出走に慎重だったトレヴ陣営でしたが、このトレードによって資金面での障害が解消し凱旋門賞への出走とつながっていったのでした。

今年の凱旋門賞の日本馬の成績はオルフェーヴルが2着、キズナが4着に終わりました。10年前であれば、この結果だけでも大きなニュースです。キズナの4着も立派でした。後方からレースを進め、トレヴを見るように早めに仕掛けた武騎手の騎乗がもたらした結果でした。オルフェーヴルにキズナ、両馬の今回の結果は、日本馬が凱旋門賞を制する時代はすぐそこと改めて感じさせました。しかし同時に、日本の両馬を突き放すトレヴの姿に、その戴冠はまだはるか先にも感じさせられたレースでもありました。