きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週土曜の東京重賞・京王杯2歳Sは1ヵ月後の中山・朝日杯フューチュリティSの前哨戦ですね。過去このレースから12頭の朝日杯勝ち馬が出ていますが、いちばん最近では04年のマイネルレコルトが最後です。

ちょっと縁遠くなっているように思えますが、昨年の京王杯はなかなかハイレベルの一戦でした。勝ったエイシンアポロンは朝日杯で2着に健闘、2着がアニメイトバイオで後に阪神ジュベナイルフィリーズと秋華賞でアパパネにいちばん近づいた馬になりました。4着のダッシャーゴーゴーは今や短距離界の新星、5着のコスモセンサーも後に重賞勝ち馬になっています。

そういう先々を考える上で注目したいのがブラウンワイルド。芝でもこれだけ走るのだからダートは鬼なんてものじゃない?父ワイルドラッシュはBCクラシック6着のパーソナルラッシュ、先週のみやこSを鮮やかに逃げ切ったトランセンドとダートで実績を残している種牡馬です。母の半兄に東海公営の実力馬ブラウンシャトレーがいます。母の父ヤマニンゼファーは天皇賞・秋、安田記念など芝のレースで活躍した馬ですが、産駒はサンフォードシチー、ドンクールなどダート路線の活躍馬が目立ちます。

でも、叔父のシャトレーはしばしば中央に遠征し、ダートでは好走例がないのに、芝の阪急杯で後に安田記念を勝つアドマイヤコジーンの3着しています。ブラウンワイルドが芝を走れる素地はこのあたりでしょうか。

朝日杯を勝ったアドマイヤドン、ダービーでも5着に健闘したゴールドアリュール、後にダート王に君臨した偉大な先輩のように芝ダート兼用のスーパーホースに育ってほしいものです。

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