きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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“チャーチルダウンズの衝撃”といっていいのでしょう。無敗のゼニヤッタに土がついたブリーダーズカップの結果はアメリカの人たちに大きなショックを与えているようです。

たかが競馬のレースというレベルを超えて文化的社会的な“事件”のように受け取られています。日本でいえばハイセイコーが無敗のまま挑んだダービーでタケホープの末脚に屈したあの日のようでしょうか。あの日、日本中の小学生までが信じられない光景を見た思いで呆然としました。

勝ったブレイムのアル・ストール・ジュニア調教師は、『負けたけど、彼女は何も失ってはいない。彼女がこれまでやってきことを批判する者などいないだろうし、まして今日のレースも批判はできないよ』と敗れたゼニヤッタをねぎらっています。たぶんアメリカ中の人たちの気持ちもそうでしょう。

たかが競馬、されど競馬、競馬にはまだ人を動かす力があるのですね。ゼニヤッタに改めて教えられました。日本にも人の魂をゆさぶるようなスーパーホースがどんどん出てきて欲しいものです。

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