きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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恒例のワールドサラブレッドランキングが発表され、宝塚記念を勝ったオルフェーヴルは世界6位にランクされました。これだけでも大威張りできるほど立派なものですが、凱旋門賞にターゲットを絞って中長距離カテゴリーで見ると、我がオルフェーヴルは世界トップの評価ということになります。

140ポンドとダントツの1位フランケルはマイル路線、距離を延ばしても10F戦まででしょうね。2位のブラックキャビアはスプリンターの道を歩いています。3位のシリュスデゼーグルはせん馬で出走権がありません。4位の米二冠馬アイルハヴアナザーは引退、同ランクのドバイワールドC勝ちモンテロッソは昨日のエクリプスSで9頭立てのブービーに敗れているように芝のG1では恵まれての穴馬の域を出ないようです。

で、6位の125ポンドに6頭がランクされているわけですが、ダート、マイル、スプリントのカテゴリー違いを除き、引退して故国に帰るソーユーシンクをリストから外すと、残るのはオルフェーヴルただ1頭だけになります。

1ポンド差で3歳世代では突き抜けた存在のキャメロット、でも彼の秋の大目標は42年ぶりの三冠馬ですから、半月しか間のないセントレジャーと凱旋門賞の両方を使うのか、非常に微妙なレース選択になりそうです。

昨日のエクリプスSで復活の狼煙を上げたナサニエルは距離が2400mに延びればもっと力を発揮してくるはずです。そのナサニエルの半馬身差2着に健闘したファーはゴドルフィン自慢の上がり馬で1戦毎に力をつけています。世界は広いので、これからまだ有力馬が登場してくるでしょう。ディープインパクト産駒のビューティーパーラーなんかもオルフェーヴルとは5キロ差で走れるアドバンテージがあります。このサンデーサイレンスの孫対決も楽しみですね。今年のロンシャンは一層盛り上がりそうです。

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