きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

乙女の乱舞・ヴィクトリアマイル

ようこそいらっしゃいませ

東京競馬場5週連続GIの2週目は、華麗なる乙女の戦いヴィクトリアマイルの開幕です。GIの歴史の中でも比較的新しく、2006年に創設されました。初代の優勝馬はダンスインザムード。2020年からは、ブリーダーズカップ・チャレンジの対象競走に指定され、優勝馬には当該年のブリーダーズカップ・フィリー&メアターフへの優先出走権と出走登録料・輸送費用の一部負担の特権が付与されています。
馬券的な視点で見ると、リピーターが多いレースとしても知られており、16回という歴史の中、ヴィルシーナ、ストレイトガールの2頭が連覇をしています。他にもジュールポレールは2017年3着で翌2018年に見事、優勝。今年も前年の好走馬はマークが必要ではないでしょうか。

今年の注目馬では、一昨年、無敗で牝馬三冠を達成したデアリングタクトが1年ぶりに復帰し、ぶっつけでヴィクトリアマイルに出走してきます。実績からもポテンシャルは誰しもが認めるところですが、1年以上の休養明けでどこまで戦えるかが焦点となりそうです。
昨年のエリザベス女王杯(GI)を制したアカイイトは、近走は牡馬混合戦で戦い力を付けてきましたし、牡馬相手に昨年の大阪杯(GI)を制したレイパパレも久しぶりのマイル戦で女王の座を狙うなど楽しみなメンバーが揃いました。

当協会からは六井元一様のファインルージュ、(有)サンデーレーシング様のアンドヴァラナウトとソングライン、計3頭が出走します。
あと一歩で牝馬クラシックが手からすり抜けたファインルージュは、古馬となった今年初戦に東京のマイル戦・東京新聞杯(GIII)を選択。狭いところから抜け出すも2着まででしたが、約3か月の調整期間を経てヴィクトリアマイルで悲願の初GIタイトルを狙います。
オーナーの六井元一様からはファインルージュについて「本レースは、今年の最大目標でこの中間、牧場、厩舎関係者の皆さまには本当に一生懸命に努力してくれました。ファインルージュもそれに応えて元気に頑張ってます。馬主としても人馬一体でレースに臨みたいと思います」とコメントをいただきました。

東京競馬場のマイルで行われるヴィクトリアマイル。乙女たちの夢を約1分半の戦いが始まります。乙女が乱舞し、華麗に躍動する姿を是非、ご覧ください。

×